私たちは2025年の夏、新しい物語をお届けするため次の公演への準備を始めています。
お届けするのは『ロビンソン*ロビンソン』。
人間とロボットが共存する近未来を舞台にした心温まる物語です。
【ご案内】
本ページに掲載されている内容、写真、動画は、2019年に鎌倉こどもミュージカルが上演した際のものとなっております。現在ご案内している2025年公演とは、一部内容が異なる場合がございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。
前回公演からの想い
2019年公演を振り返って
鎌倉こどもミュージカルは2019年7月31日、藤沢市民会館で同演目の公演を行い、今回が3回目の公演となります。
記憶に新しい2019年は猛暑の中にも関わらず2公演で1700名以上のお客様にご来場いただきました。
温かい拍手に包まれた感動は、今でも鮮明に覚えています。
コロナ禍を乗り越えて
2019年の『ロビンソン*ロビンソン』公演から数ヶ月後、世界は大きな試練に直面することになりました。
新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、私たち鎌倉こどもミュージカルも稽古の縮小を余儀なくされることに。
2020年夏に予定していた「ロンの花園」も公演延期となり、先が見通せない状況の中で、多くの退団者が出る厳しい時期を迎えたのです。
この時期は全国のこどもミュージカルにとって、まさに存続の危機とも言える状況でした。
しかし、翌2021年の夏、私たちは「ロンの花園」を無事に上演することができました。
これは、子どもたちが「できるかできないか」を危惧するのではなく、「できる」と信じて、ひたむきに練習に励んだ結果だったと思います。
この困難を乗り越えた経験は、今も団員たちの心の中に深く刻まれており、その時に育まれた団結力は、現在の劇団の大きな財産として受け継がれているのです。
そんな激動の時を経て、私たちは2025年の夏、再び『ロビンソン*ロビンソン』を皆様にお届けできることを、心から嬉しく思っています。
団員たちの新たな挑戦
2024年12月13日には、すでに配役オーディションを終え、それぞれの「役」が決定しました。
2025年の年明けからは本格的な稽古が始まります。約6ヶ月半の期間、ご来場のお客様に大きな感動をお届けできるよう、団員一同練習に励んでまいります。
物語が紡ぐ心温まるストーリー
リリーとロビンソンの出会い
多忙な母親の代わりに、幼いリリーの世話をすることになったロボット・ロビンソン。最初は機械的だった二人の関係は、日々の触れ合いを通じて、徐々に特別なものへと変わっていきます。
かけがえのない日々の始まり
やがて二人は、親子のような、時には兄妹のような、また友人のような関係を築いていきます。
主題歌の「あたり前の毎日が、かけがえがないってことを、この朝の光の中に感じる」という歌詞には、大切な存在との日々を愛おしむ気持ちが込められています。
14歳の誕生日に起きた出来事
しかし、リリーが14歳を迎えたある日、ロビンソンに思いがけない変化が起こります。
人間とロボットの違いとは何なのか。リリーにとってかけがえのない存在となったロビンソンの運命は―。
なぜ今、この物語なのか
AIと共存する時代の入り口に立って
2022年末にChatGPTが登場して以来、私たちの生活は大きく変わり始めています。
AIは今や、私たちの想像をはるかに超えるスピードで進化を続けています。
そして近い将来、人型ロボットが私たちの生活の中で当たり前のように活躍する時代が来ることが確実と言われています。
人間と同じように二足歩行ができ、物を運んだり、簡単な作業をこなしたりできるロボットと共に暮らす日は、私たちが想像している以上に近いのかもしれません。
子どもたちが生きる未来への問いかけ
『ロビンソン*ロビンソン』は、そんな未来を生きる子どもたちへのメッセージが込められた作品です。
物語の中で主人公のリリーは、ロボットのロビンソンとの関係を通じて、大切なことに気づいていきます。
それは単なる「人間とロボットの違い」だけではありません。
私たちが向き合うべき問いかけは、むしろ「心の繋がりとは何か」「大切な存在とはどういうものか」という、より本質的なものなのです。
この作品は、技術が進歩しても変わることのない、人としての温かさや心の触れ合いの大切さを描いています。
この夏、『ロビンソン*ロビンソン』の公演を通じて、未来を生きる子どもたちと一緒に、人とロボットの関係について、そして本当に大切なものについて考える機会になれば幸いです。
舞台づくりの舞台裏から
キャストオーディションを終えて
配役が決定し、団員たちは早くも役作りに取り掛かっています。
特に今回は、人間役とロボット役という異なる演技が求められ、子どもたちにとって新しい挑戦となっています。
これからの6ヶ月半の道のり
2025年の年明けから本格的な稽古が始まります。歌唱、ダンス、演技の基礎練習から、本番さながらの通し稽古まで、一つひとつのシーンを丁寧に作り上げていきます。
プロフェッショナルが描く未来の世界
脚本は、NHK福岡発・地域ドラマ「いとの森の家」の原作者でもある東直子氏が手掛けたオリジナルストーリーです。
荷物を運ぶ作業ロボット、お花に水をやる園芸ロボットなど、それぞれ個性豊かなロボットたちが織りなす近未来の世界。特にロボット工場でのダンスシーンは作品の見どころの一つとなっています。
公演情報
日時:2025年7月29日(火)2回公演
場所:鎌倉芸術館(神奈川県鎌倉市大船6丁目1-2)
※開演時間等の詳細は決定次第お知らせいたします。
チケット販売開始日など、より詳しい情報は、順次当サイトおよび公式SNSにてお知らせいたします。みなさまのご来場を、団員一同心よりお待ちしております。
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