鎌倉こどもミュージカル at 鎌倉ビーチフェスタ2024 on movie

鎌倉市由比ヶ浜海岸の特設ステージ上で、鎌倉こどもミュージカルがパフォーマンスを披露しました。
その模様の一部を動画でご覧ください。

・Youtubにて公開されています(約9分)。

劇団の本公演は1年に1日だけですが…

こんにちは、鎌倉こどもミュージカルの青柳です。

当劇団は1年に1日だけの舞台に向けて約8ヶ月間のレッスンを行っています。

今年(2024年)は7月27日(土)に「ミュージカル 桃太郎!」の公演が決まっており、日々その成功に向けて邁進しています。

公演は鎌倉市大船にある「鎌倉芸術館」という600席規模のホールにて、本格的な舞台公演を1日2回行うのですが、パフォーマンス披露の場はこの本公演だけではありません。

今年の5月は2本の地域イベントに参加しました

劇団は、本公演以外に毎年恒例の地域イベントに参加し、多くの観客の皆様に歌や踊りを披露しています。

今年は下記の2つのイベントに参加しました。

  • 大船まつり(2024年5月19日)
  • 鎌倉ビーチフェスタ(2024年5月25日)

いずれも鎌倉市を代表する初夏のイベントです。

小規模ながらにもどちらもパレードがあり、数多くの模擬店が立ち並びます。

大船まつり

大船まつり公演の模様

本格的なバンドライブを始め、ストリートダンスやウエスタンチームによる寸劇など、幅広いエンターテイメントがそれぞれ20分から30分の持ち時間で上演されます。

JR大船駅周辺にいくつかのコンサート会場が用意されるのですが、私たちの劇団は、7月に本公演を行う「鎌倉芸術館(JR大船駅より徒歩10分)」正面の広場で行いました。

鎌倉ビーチフェスタ

鎌倉ビーチフェスタ2024に出演する鎌倉こどもミュージカルの劇団員

そして今回動画を投稿したイベントが「鎌倉ビーチフェスタ」です。

鎌倉市由比ヶ浜海岸に特設会場を設け、ステージ周辺にはベンチや簡易テーブルやチェアが置かれ、ゆっくりとステージを楽しめるように会場づくりがされています。

ビーチならではの演目

鎌倉ビーチフェスタは「海をバックに湘南ならではの雰囲気に包まれてもらいたい」という主催者の意向もあってか、出演グループは圧倒的に「フラダンスチーム」が多くなっています。

そんなフラグループの中に「異色の存在」として注目を浴びて輝く(?)鎌倉こどもミュージカル。

どんなステージ構成かを簡単に紹介します。

出演は「エンタメ」と「活動広報」のため

イベントへの参加はエンターテイメントをお楽しみいただくことは言うまでもありませんが、それ以外に「本年公演の広報」「劇団認知度アップ」いう大切な活動があります。

劇団は2007年に発足し17年を迎えていますが、未だ鎌倉の地元の方でも「知らなかった」という、悲しいかな残念な声が良く聞こえてきます。

私たちは少しでも劇団の存在を知っていただくために、このような地域イベントに参加させていただき、広報を行なってる次第です。

チラシ配布は大人より子どもの方が効果あり

鎌倉ビーチフェスタ出演

今年7月に公演が決まっている「ミュージカル 桃太郎!」の宣伝用チラシを、出演する子どもたちやその保護者が来場者の皆様に配布します。

保護者がチラシを渡そうとしても「あー、結構です」と断られることも少なくありませんが、子どもが「お願いします!」と献身に頭を下げてチラシを前に出すと、ほぼ100%受け取っていただけるという事実も…。

本公演の宣伝をチラシ配布で行い、その演者のパフォーマンスを実際にステージで見ていただくことにより、来場者の方々に「当劇団への強い興味」を持っていただけるのです。

オリジナルミュージカルソングからおなじみの曲も

ステージ上では、持ち時間の都合上「ミュージカル」を演じることはしませんが、オリジナルのミュージカルソングや、誰もが耳にしたことのあるヒットソングをラインナップしています。

今年の構成はこんな感じです。

  • 1.We Go Together(映画:グリースより)
  • (MC)
  • 2.カントリーロード(映画:耳をすませばより)
  • (MC)
  • 3.くだものたち(昨年公演よりオリジナル)
  • 4.胸に手をあてて(同上)
  • (MC)
  • 5.シンのテーマ(本年公演よりオリジナル)
  • 6.花の咲くこの世界に(同上)
  • (MC)

ちなみに冒頭のYoutube動画は全6曲中3から6までを収録しています。

子どもたちの歌が70年代を生きた世代の心を揺さぶる

70年代ミュージカルシーン

オープニングの「We Go Together」は1978年に公開された青春映画「グリース」の挿入歌です。

アラ還アラフィフ以上の年代の方であれば、オリビア・ニュートン=ジョンとジョン・トラボルタの掛け合い、そして大勢の学生キャストとともに歌い踊るこのシーンは鮮明に思い出せることでしょう。

実際にビーチフェスタでも、このイントロが掛かった瞬間「わおー懐かしい!」とビール片手の初老のお父さんが声を挙げて嬉々としていました(笑)。

このように演者は子どもでも、決して子どものためだけの楽曲にとどまらず、幅広い年代の方々に喜んでいただける選曲を行なっています。

子どもより大人が感極まるオリジナルソング

子どもミュージカルの多くのオリジナルソングは、ポップでダンサブル、そして聞き取れるわかりやすい歌詞で作られています。

子どもがノリノリになってワクワクするような旋律は、観劇に来ていただいた子どもたちを飽きさせません。

ですが、そんなご機嫌ナンバーと合わせて、心を揺さぶられる「スローバラード系」が用意されているのがこの劇団の特徴です。

メロウでアンビエント、ヒーリング効果ももたらすこれらの曲は、由比ヶ浜海岸に訪れた大人の方々からたくさんの拍手をいただきました。

上演した次の3曲がそれに当たります。

4.胸に手をあてて

劇中では妖精のような存在のピエロが、貧しい少女にこの歌を唄い諭します。

ほらほらもう1人じゃない ほらほらもう不幸せじゃない 見えるでしょう夢がいっぱい 聞こえるでしょう幸せの歌が…(ミュージカル ピエロ人形の詩より)

絶望のふちに立たされた少女の心に変化が訪れ、前を向いて生きていこうと強い意志が胸にこみあげます。

昨年の7月に公演した「ミュージカル ピエロ人形の詩」でこの曲をフィナーレでキャスト全員で歌唱しました。

会場からはあちらこちらですすり泣く音が…

その大半は大人のお客様であることはご想像がつくと思います。

5.シンのテーマ

今年の7月27日(土)公演の「ミュージカル 桃太郎!」からのナンバー。

シンとは桃太郎のおともに付く「サル」の名称です。歌詞の冒頭の歌詞を紹介します。

生きていかなくちゃ ぼくらは生きてきたんだからさ 考えすぎたってしかたがない 考えすぎたって 時間はどんどん過ぎていく 世界はこんなに広いんだ…(ミュージカル 桃太郎!より)

と、まるで過酷なビジネスシーンを生きる世代への、行動を促す啓蒙啓発ソングといっても良いでしょう。

この曲を聴きながらステージ最前列で「うんうん」と頷く男性は、歌の終了のあとに連れ合いの方につぶやいていました。「だから、つべこべ言わずに動かなくちゃだめなんだよな」と…。

6.花の咲くこの世界に

この曲は「ミュージカル 桃太郎!」のメインテーマ。

どんな辛いことがあっても くじけないで生きていこう 明日はきっといいことがある そんな気がする 花の咲くこの世界に…(ミュージカル 桃太郎!より)

希望を持つことの大切さを歌うこの曲は、小さい子どもから大人の年代までの心に寄り添い「ミュージカル 桃太郎!」の余韻を強烈に残します。

ぜひ今年7月の本公演で、この曲がかかるグランドフィナーレを体感していただければと思います。

ミュージカル 桃太郎!の公演内容を詳しく見る

ステージ上のキャスト全員がMC

曲間におしゃべりをするMC(Master of Ceremonies<マスター・オブ・セレモニー>)はキャスト全員が順番に担当します。

曲紹介はもちろん、日ごろの稽古ではどんなことをしてるのか…の活動披露、今年公演のPRなどをぬかりなく(?)お話しします。

下の写真は滑舌の訓練として行う「早口言葉」を披露しているシーンです。

実はこのMCは「たくさんのお客様を前にはっきりと聞き取れるスピードで堂々と話せるか」のトレーニングになっています。

言葉は悪いですが、本公演前の大切な練習の機会でもあり、かつ度胸をすえる場でもあるのです。

おわりに

今回は2024年5月25日(土)鎌倉市由比ヶ浜海岸で行われた「鎌倉ビーチフェスタ2024」出演の内容についてお話ししました。

動画の中や、この記事の文中で何回も触れている、本年公演「ミュージカル 桃太郎!」

7月の公演に向けて演技、歌唱、踊りの稽古が濃密に行われ、劇団員は日々成長を遂げています。

自信を持ってお勧めできる演目ですので、ぜひ鎌倉芸術館に足を運んでいただければと思います。

誰もがよく知る昔ばなし… と、思いきや全く新しい視点でストーリーがスピーディに進行します。

桃から生まれた桃太郎、猿、犬、きじをしたがえて鬼ヶ島に向かう設定は同じです。

その設定を中心に、今だからこそ心に響くメッセージが舞台から投げかけられます。

チケットはこのサイトから専用ページに移動し、オンラインで取得ができます。

公演内容は下のリンクボタンより、内容紹介ページに移動いただけます。

ミュージカル 桃太郎!の公演内容を詳しく見る

本日も最後までご覧いただきありがとうございます。

それでは、また。

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