こんんちは、鎌倉こどもミュージカルです。
鎌倉こどもミュージカルの活動を伝えるインスタグラムには、いつも子どもたちの生き生きとした表情が映し出されています。
今回は2月上旬の歌唱レッスンと、中旬に行われた宣材写真撮影、この2つの投稿から、舞台裏に隠された「こどもたちの意気込み」を紹介したいと思います。
- 普段のレッスンって、どんな雰囲気なのかしら?
- 舞台に立たない時も、子どもたちは何かしているの?
- プロの写真撮影って、子どもは緊張しないのかな?
- 先輩後輩の関係は、どんな感じなのかしら?
- 子どもが得られる経験って、具体的にどんなものなの?
インスタグラムが切り取る稽古場のこどもたち
レッスン中の真剣なまなざし、カメラを向けられても、なお緊張した表情、そして仲間との何気ない会話で見せる自然な笑顔。
SNSの写真や動画だからこそ切り取ることのできる子どもたちのありのままの姿があります。
公演に向けての「劇団としての記録」と同時に、どんな変化を遂げて大舞台に立つのか、その成長を閲覧者の皆様に「見て、感じて」いただきたく投稿を続けています。
レッスン場の空気感
静寂の中に響く歌声、温かく時に厳しく指導を繰り返す講師陣の姿、そして時折聞こえる子どもたちの笑い声。
鎌倉こどもミュージカルのレッスン場には、緊張感と温かさが同居しています。
講師の真摯な指導と、それを受け止める子どもたちの眼差しからは、本格的な舞台芸術に取り組む意気込みが伝わってきます。
2025年に向けた準備の日々
来年7月に控える公演「ロビンソン*ロビンソン」。
約8ヶ月の準備期間を経て迎える本番に向けて、今、着実に歩みを進めています。
レッスンの積み重ね
週1回、金曜日の夜。この限られた時間を大切にしながら、子どもたちは少しずつ力をつけていきます。
歌とダンスと演技、それぞれの要素が織りなす「ミュージカル」という総合芸術。
一朝一夕には身につかない技術を、根気強く学んでいく姿がそこにあります。
プロの現場で学ぶということ
鎌倉こどもミュージカルの特徴の一つが、プロフェッショナルな環境です。
専門の講師陣による指導、著名な脚本家による緻密かつこども理解できるシナリオ、そして本格的な舞台美術や照明。
これらはすべて、児童劇団「大きな夢」による万全のサポート体制によって実現しています。
こどもたちは、自分の役だけではなく、他のキャストのセリフも語れるほどに台本を読み込み、演目を「自分のもの」にしていきます。
ワクワクする台本、全身全霊で臨む仲間の姿、そして妥協を許さない講師陣の指導とフォローが、前向きな「自発的」な行動を促しているのです。
子どもたちへの期待
「子どもだから」と決して妥協することなく、プロの視点で一人一人の可能性を引き出していく…。
それは時に厳しい指導となることもありますが、その中で子どもたちは確実に成長を遂げていきます。
講師陣は「子どもの持つ可能性は無限大。私たちができることは、その芽を大切に育てることです」と言い切ります。
【コラム:子どもの表現力の可能性】
子どもたちの演技や歌には、時として大人を凌駕する輝きがあります。
それは、先入観にとらわれない純粋な表現力によるものです。
ブロードウェイのミュージカル「アニー」や「マチルダ」が子役によって魅力を増すように、子どもならではの表現には特別な力が宿ります。
鎌倉こどもミュージカルでは、この力を最大限に引き出すことを大切にしています。
歌唱レッスンの深層
今年7月に上演予定の「ロビンソン*ロビンソン」には、およそ30曲もの楽曲が織り込まれています。
この数の多さからも、いかに歌唱が重要な要素であるかがわかります。
講師の指導のもと子どもたちは一つひとつの言葉に想いを込めて歌う練習を重ねています。
30曲のハーモニーが紡ぐ物語
ミュージカルの歌には、セリフでは表現しきれない感情が込められています。
特に「ロビンソン*ロビンソン」は、人間とロボットの心の交流を描く物語。
その繊細な感情の機微を歌を通して表現していきます。
歌で紡ぐストーリー
主人公リリーとロボットのロビンソンが交わす歌。
そこには言葉以上の想いが込められています。
というフレーズには、日常の尊さを見つめ直すメッセージが込められています。
舞台袖で輝くキャストたち
ミュージカルの舞台には、実は見えない場所でも重要な役割があります。
上のインスタグラムのスクリーンショットをご覧ください。
この投稿のキャプションにも書かれてますが、向かって正面には「舞台に立つキャスト」が並びますが、左はじでもキャストが歌唱をしています。
実はこの「はじのキャスト」は舞台袖で「影のコーラス隊」として見えない活躍をしています。
舞台上に立ってはいなくても全力を込めて歌声を届けているのです。
舞台裏の熱演
舞台上のキャストの歌声に寄り添い、時に力強く、時に優しく和音を重ねていく舞台袖のキャストたち。
その存在があってこそ、豊かなハーモニーが生まれます。観客の目には見えなくとも、影のこどもたちの歌声は確実に物語を支えています。
声を育てる専門家の指導
歌唱指導を担当する樋口友理先生は、こどもたちの声の可能性を最大限に引き出すことに力を注いでいます。
上の投稿動画では、身振り手振りを交え、こどもたちに「わかりやすく」大切なことを伝えています。
基礎から学ぶ歌唱法
正しい姿勢、呼吸法、発声練習。
基礎をしっかりと身につけることで、子どもたちの声は少しずつ磨かれていきます。
「決して焦らず、一人一人のペースを大切にしながら」という樋口先生の指導方針は、子どもたちの着実な成長につながっています。
【コラム:ミュージカルの歌唱指導 〜プロの現場との違い〜】
プロのミュージカル俳優への指導と子どもたちへの指導には、大きな違いがあります。
プロの現場では、すでに基礎技術を持った俳優たちに対して、より高度な表現力を求めていきます。
一方、子どもたちへの指導では、まず「歌うことの楽しさ」を知ってもらうことから始まります。
しかし興味深いことに、子どもたちの方が時として、より純粋で力強い表現を見せることがあります。
それは、技術的な制約にとらわれない心からの感情表現によるものです。
鎌倉こどもミュージカルでは、この子どもならではの表現力を大切にしながら、基礎的な技術も着実に身につけられるよう指導を行っています。
それは「我流」ではないプロの世界でも通用する本物の技術です。
宣材写真撮影の舞台裏
2月中旬のある日、鎌倉こどもミュージカルの稽古場では、プロのカメラマンを迎えての宣材写真撮影が行われていました。
この日撮影される写真は、公演プログラムやチラシ、Webサイトなど、様々な場面で使用される大切なものとなります。
プロカメラマンによる本格的撮影
劇団専属のカメラマンによる本格的な撮影は、子どもたちにとって特別な経験です。
2灯のストロボライトが設置された「稽古場の簡易スタジオ」の前で、一人一人が思い思いの表情を見せていきます。
プロの視点
「もう少し顎を上げてみましょうか」「目線はこちらです」「自然な笑顔で」「OK!すごーくいい表情!」カメラマンからの的確な指示に、子どもたちは真剣に応えていきます。
時には緊張で固くなった表情を優しい言葉で和らげていく場面も。
撮影までの準備
撮影の前には入念な準備が必要となります。
ユニフォームであるTシャツのしわや汚れのチェック、髪型のセット、そして化粧。
これらは全て、キャストの保護者である父母の面々によってプロデュースされています。
一人一人の個性を活かしながら舞台人としての佇まいを作り上げていきます。
公演への意識が高まる瞬間
宣材写真の撮影は、本番に向けた重要なマイルストーンの一つです。
自分の写真がプログラムに載るということは、それだけの責任を担うということ。
子どもたちの中で、公演への意識がより一層高まっていく瞬間でもある大切な機会となっています。
【コラム:舞台写真の歴史 〜記録と表現の二面性〜】
舞台写真には「記録」と「表現」という二つの側面があります。
19世紀後半、写真技術が演劇界に導入された当初は、純粋な記録としての役割が主でした。
しかし、20世紀に入ると写真自体が一つの芸術表現として認識されるようになります。
特に注目すべきは、1930年代以降のブロードウェイでの宣材写真の変化です。
それまでの「ただ撮る」という姿勢から「魅せる」という意識が強くなっていきました。
照明や構図に工夫を凝らし、役者の個性を引き出す。
現代の舞台写真の基礎はこの時期に確立されたと言えます。
子どもミュージカルの宣材写真は「その子らしい自然な表情を引き出すこと」を目標にしています。
一枚の写真に込める想い
宣材写真は、観客にとって最初の印象となります。
そこには「この作品を観てみたい」と思っていただけるような「キャストの魅力」が必要です。
子どもたちの一人一人がそれを意識しながら撮影に臨んでいます。
このように、宣材写真の撮影は単なる「記録撮影」ではなく、それは公演に向けた大切な一歩であり、子どもたちの成長を映し出す鏡でもあるのです。
「ロビンソン*ロビンソン」への道のり
2025年7月、鎌倉芸術館の舞台で上演される「ロビンソン*ロビンソン」。
この作品は、人間とロボットの心温まる物語を通して、私たちの暮らしに潜む大切なメッセージを届けます。
特に注目すべきは、この作品が「子どもの視点」からロボットとの関係を描いている点です。
大人の論理ではなく、純粋な心で向き合うことで見えてくる真実があります。
それは現代社会が直面するAI時代への優しいメッセージにもなっているのです。
その感動の舞台に向けて、子どもたちの準備は着実に進んでいます。
この公演の詳しい内容は下のボタンから専用コンテンツでご覧いただけます。
この公演に関連した「ロボットと暮らす日々はすぐそこに?」というタイトルでブログ記事を書きました。併せてご覧ください。
舞台裏から見える劇団の魅力
インスタグラムの投稿を通して見える鎌倉こどもミュージカルの稽古場の姿。
それは単なる「習い事」の枠を超えた、子どもたちの豊かな成長の場であることがわかります。
この章では歌唱レッスンと宣材写真撮影という二つの場面から見えてきた、劇団ならではの特徴をまとめてみます。
プロフェッショナルな環境
児童劇団「大きな夢」の全面的なバックアップにより、子どもたちは本物の舞台芸術に触れることができます。
一流の指導陣
専門の講師陣による丁寧な指導は、鎌倉こどもミュージカルの大きな特徴です。
歌唱、演技、ダンス、それぞれの分野でプロフェッショナルな指導者が子どもたち一人一人の可能性を引き出していきます。
本格的な制作体制
見るものを惹きつける脚本や演出、舞台美術、照明、音響など、全ての要素が本格的。それは「子ども向け」という枠に留まらない、真摯な舞台創りへの姿勢の表れです。
チームワークを育む場所
異なる学年の子どもたちが、一つの目標に向かって力を合わせていく。
そこには、学校では得られない特別な学びがあります。
先輩から後輩へ
「最初は緊張した私も、先輩に支えられて少しずつ成長できました」という声が、たくさん聞かれます。
年齢を超えた深い絆は鎌倉こどもミュージカルならではの魅力です。
互いを高め合う関係
歌のハーモニーを作るように、一人一人の個性を活かしながら、より良い表現を目指していく。
それは競争ではなく共に高め合う関係性の中で育まれていきます。
一人一人の成長物語
子どもたち全員が、それぞれの役割を持って舞台に立ちます。
そこには「主役」も「脇役」もなく全ての存在が物語に欠かせない大切な要素となるのです。
【コラム:子どもミュージカルが育む7つの力】
鎌倉こどもミュージカルの活動を通じて、子どもたちには以下のような力が育まれていきます。
1. <表現力>
・感情を伝える力
・体全体で表現する喜び
・声の可能性を広げる
2. <協調性>
・チームワークの大切さ
・他者への思いやり
・共に創り上げる喜び
3. <集中力>
・目標に向かって努力する姿勢
・継続することの大切さ
・練習を重ねる忍耐力
4. <創造性>
・想像力を膨らませる
・ 新しい表現を生み出す
・物語を解釈する力
5. <自己肯定感>
・ 達成感を味わう
・自分の可能性を信じる
・ 挑戦する勇気
6. <コミュニケーション力>
・異年齢との交流
・意見を伝える力
・相手の気持ちを理解する
7. <リーダーシップ>
・後輩への指導
・責任感の芽生え
・全体を見渡す視点
これらの力は、将来どんな道に進んでも必ず活きてくる大切な財産となります。
輝く瞬間を目指して
本番まであと約5ヶ月。
子どもたちは一つ一つのレッスンを大切にしながら、鎌倉芸術館の大きな舞台での感動の瞬間を目指して成長を続けています。
このように、鎌倉こどもミュージカルは単なる技術の習得だけではない、豊かな学びの場となっています。
それは17年という歴史の中で築き上げられてきた、かけがえのない財産と言えます。
おわりに
インスタグラムの2つの投稿から見えてきた鎌倉こどもミュージカルのこどもたちの姿。
それは、真摯に表現と向き合い確かな成長を遂げていく過程の一コマでした。
舞台袖で全身全霊を込めて歌う姿、カメラの前で自然な笑顔を見せる瞬間。そのどちらもが、この劇団の持つ魅力を物語っています。
2025年7月、鎌倉芸術館で上演される「ロビンソン*ロビンソン」は、人間とロボットの心温まる物語を通して、私たちの暮らしに潜む大切なメッセージを届けます。
急速に発展するAI時代に、人としての温かさや絆の大切さを考えさせてくれる作品となることでしょう。
練られたストーリー、30曲に及ぶ楽曲、そして何より子どもたちの真摯な表現力。
これらが織りなす感動の舞台はきっと観客の皆様の心に深く残るはずです。
鎌倉こどもミュージカルでは、随時見学や体験レッスンを受け付けています。
毎週金曜日18:00〜20:00、鎌倉市内の公共施設で行われるレッスンでは「表現することの楽しさ」「仲間と創り上げる喜び」「プロの現場で学ぶ充実感」を体感いただけます。
これらの経験はきっとお子様の人生を豊かにする大切な財産となることでしょう。
少しでも興味をお持ちいただけましたら、ぜひ一度、レッスンの見学にいらしてください。温かな雰囲気の中で、新しい扉が開かれることを願っています。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは、また。
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2025年7月上旬公演「ロビンソン*ロビンソン」の公演情報はこちらをご覧ください。
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