みなさん、こんにちは。鎌倉こどもミュージカルです。
今年のクリスマス、1995年の初演から全国の子どもミュージカルで愛され続けてきた『ミュージカル 魔女バンバ』が、新たな姿で舞台に戻ってきます。
この「魔女バンバ」は、私たち鎌倉こどもミュージカルも2016年に上演させていただいた思い出深い作品。
今回は、私たちを日頃からサポートしてくださっている劇団BDP・児童劇団「大きな夢」による特別公演として、12月25日のクリスマスの日に東京都渋谷区の舞台からお届けします。
(公演情報はこの記事の巻末にございます)
物語が紡ぐ、心震わせるストーリー
「魔女バンバ」のストーリダイジェストです。
不安や恐怖、疑いや憎しみ…人の心に住みつく暗い影を探し、子どもたちを魔女にしてしまう魔女のバンバと3人の小魔女。
ある村に引っ越してきた姉妹が、子ども達の仲間に入ろうとしますが、子どもたちはよそ者がくると悪いことが起きるという迷信をめぐり、対立したり不安や恐怖から心の暗闇を抱えてしまいます。
そんな時、姉妹の前に突然現れた天使のポポロ。
バンバの恐怖が近づく中、ポポロは力を振り絞って子どもたちに呼びかけます。
「小さな光さえあればどんな暗闇にも負けはしない。さあ明るい笑顔で歌うんだ!あの歌を!」
鎌倉は2016年に公演
鎌倉こどもミュージカルによる「魔女バンバ」の公演は、2016年7月27日と28日に計4回実施されました。これは、劇団結成から9年目という、まさに充実期を迎えた年での上演でした。
専任講師から演目が発表された際、全国の児童ミュージカル団体からも高い評価を受けているこの作品に、団員一同が歓喜に沸きました。
しかし同時に、作品の持つ高いクオリティを私たちが十分に表現できるのか、身の引き締まる思いだったことを今でも鮮明に覚えています。
大規模な舞台美術、細部まで丁寧に作り込まれた衣装、目まぐるしく変化する照明演出、そしてファンタジーでありながら社会的メッセージも込められた圧巻のシナリオなど、「魔女バンバ」には見どころが満載です。
今回の劇団BDP・児童劇団「大きな夢」主催による「ミュージカル 魔女バンバ」は、鎌倉での公演内容から一部改訂が加えられていますが、ここで当時のシーンを少しだけ振り返りたいと思います。
【ご案内】
本ページに掲載されている内容、写真、動画は、2016年に鎌倉こどもミュージカルが上演した際のものとなっております。現在ご案内している劇団BDP・児童劇団「大きな夢」による特別公演とは、一部内容が異なる場合がございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。
子どもミュージカルの「楽しい!」が詰まった「ミュージカル 魔女バンバ」。ホリデーシーズンのイベントとして、ぜひご観覧いただければ幸いです。
魅力的かつ親しみのあるキャラクター
「魔女バンバ」は、まず個性的な主要キャラクターが最大の魅力です。
恐れの化身「魔女バンバ」
悪いことならなんでもする、ダークサイドに君臨する恐ろしき魔女。子どもたちの心の闇に付け込み、その不安と恐れを力に変えていく存在です。頭から足下まで徹底した「ヴィラン」風の衣装やメイクにもご注目ください。
個性豊かな「三人の小魔女たち」
「ゾゾー」「タラーリ」「ブルル」という名の3人の小魔女はバンバに仕える愉快なキャラクターたち。それぞれがどこか憎めずユニークな性格で物語を彩りますが、実はラストシーンで重要な役割を果たします。
心優しい姉妹「アンナとニーナ」
両親を亡くし、森をさまよっていた姉妹。新しい村で子どもたちの輪に入ろうとしますが、受け入れてもらえず…。その純真な心が物語の鍵を握ります。
光をもたらす天使「ポポロ」
突然、アンナとニーナの前に現れた不思議な天使。姉妹に寄り添いながら「ある行動」を促していきます。その導きが物語の展開を大きく変えていくのです。
圧巻の舞台美術が織りなす世界
舞台美術は、まるでテーマパークのアトラクションに迷い込んだような、圧倒的な世界観を作り出します。
魔女の棲む闇の世界
暗闇に包まれた不気味なシーン。コウモリをモチーフにした奇妙な大型時計の下には棺桶型のベッドが3つ。霧がかすむ演出もあいまって背筋が凍るような空間が広がります。
村の祭りのシーン
一転して祝祭の場面。大勢の子どもたちが軽やかに踊る頭上には、満点の星空とフェスティバルのフローティングサイン。派手な明るさはなくとも希望に満ちた世界を表現しています。
鏡の精の空間
魔女バンバのご意見番的存在「鏡の精-ミーとラー」が登場する印象的なシーン。シンプルながらも神秘的なエントランスゲートが下手上手双方に置かれ、シンプルな設定でありながら広い空間を作り上げています。
照明が描き出す感情の機微
最新技術を導入した照明デザインは、物語の展開とともに目まぐるしく変化し、観客の心を揺さぶります。
舞台全体が赤く染まる恐怖のシーン
悪を最大限に表現する赤を基調とした照明が、バンバの持つ「恐ろしさ」を際立たせます。
星降る祭りの場面
散りばめられた星と薄ぐらくも幻想的な照明が村の祭りのひと時を演出。子どもたちの希望に満ちた瞬間を優しく包み込みます。
重層的な闇の表現
いくつもの照明の重なりが生み出す魔女の「暗闇の世界」。光と影の絶妙なバランスが、物語の深い情感を引き出します。
思わずステップを踏みたくなるダンスパフォーマンス
「ミュージカル 魔女バンバ」の演出も勤める中沢 千尋さんによるダンスの振り付けが、会場の子どもたちのワクワク感をさらに膨らませます。
中沢さんは劇団BDPの総合プロデューサーでもあり、鎌倉こどもミュージカルも過去に演出講師として大変お世話になりました。
小学5年よりバレエを始め、NYで2年間のダンス留学。さらにバレエだけでなくモダンダンスをNina Buissonに師事など、幅広く活動しRAD Intermediate取得。帰国後劇団BDPに所属し児童劇団「大きな夢」では演出、振付を数多く担当されています。
心躍る音楽の魅力
作曲家・薮内智子さんと編曲家・片野真吾さんが紡ぎ出す音楽は、物語を豊かに彩ります。
様々な音楽ジャンルが盛り込まれ、観覧客を飽きさせません。例えば、
- 軽快なポップスナンバー
- 体が自然と揺れるドゥワップサウンド
- パワフルなギターが印象的なロック調の楽曲
- 心に染み入る優しいバラード
この音楽を制作した薮内智子さんは、大阪教育大学特設音楽課程声楽科卒業後、多くのミュージカル作品で作曲を担当。「ピエロ人形の詩」「ロビンソン*ロビンソン」「しあわせの青い鳥」など、数々の名作を生み出してきました。
そして、その楽曲を「耳に心地よいサウンド」へとアレンジしたのが、米国バークリー音楽大学で作編曲を学び優秀賞を受けて卒業した片野真吾さん。万博や高校総体開会式などのイベント音楽、CM音楽も手がける実力派です。
片野さんも以前、鎌倉こどもミュージカルの歌唱講師としてお世話になりました。
プロフェッショナルが作り上げる感動
公演には、劇団代表の青砥洋さんをはじめ数々の実績を持つプロフェッショナルが集結しています。
- 原作・青砥洋
- 脚本:高橋知伽江
- 演出:青砥洋・中沢千尋
- 振付:中沢千尋
- 編曲:片野真吾
- 舞台美術:土屋茂昭
- 照明:渡邉雄太
- 音響:小幡亨
- 歌唱アシスタント:樋口友理
樋口友理さんは、鎌倉こどもミュージカルの現在の歌唱講師としてお世話になっております。
公演情報
【公演演目名】
「ミュージカル 魔女バンバ」
【公演日時】
2024年12月25日(水) 13:00/17:00
(会場は開演の30分前)(上演時間は約2時間-休憩含む-)
【公演場所】渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
( https://www.saf.or.jp/arthall/access/ )
【チケット販売】
発売日:11月30日(土) AM10:00 販売開始
(下記ボタンより販売サイトに移動できます)
※チケットの購入にはLivepocketの会員登録(無料)が必要となります。
<劇場チケット>
1階席 5,500円
2階席 4,000円
※3歳未満のお子様のご入場はご遠慮ください。
<収録配信>
配信期間:2025年1月11日(土)~18日(土)
価格:3,000円 /星組・月組通しチケット 4,500円
【本公演に関するお問い合わせ】
劇団BDP事務局(日祝定休)
電話:042-379-8622
Mail ticketform@gekidan-bdp.jp
フォトギャラリー
2016年に鎌倉こどもミュージカル上演のフォトギャラリーになります。左右にスワイプしてご覧ください。
おわりに
1995年に初演の幕が開いて以来、改訂を重ねながら各地の子どもミュージカルで上演されてきた『魔女バンバ』。
上演30周年となる2025年を目前に新たな感動をお届けします。
こどもミュージカルの”楽しい!”が全部詰まったこの作品を、ぜひクリスマスのプレゼントとしてお楽しみください。
きっとご家族の心に残る特別な思い出となることでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは、また。
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