全国のこどもミュージカルが一堂に会する「夢コン」が育む宝物-歌唱コンクールを超えた学びの機会-

こんちは、鎌倉こどもミュージカルです。

今回は私たちの活動をサポートしていただいてる「児童劇団大きな夢」主宰のイベント「夢コン」についてお話しいたします。

そこには歌唱コンクールやパフォーマンス発表の機会に留まらない大切な体験があります。

「夢コン」が織りなす子どもたちのステージ

毎年12月、全国のこどもミュージカル団体が一堂に会し、子どもたちの成長の集大成として開催される「夢コン」。

この「夢コン」の愛称で親しまれる「児童劇団大きな夢 歌唱コンクール」は数多くの子どもたちの夢と可能性を広げ続けてきました。

今年は2024年12月27日(金)に千葉県で開催されます。

クリスマスシーズンに開催される「夢コン」とは?

ホリデーシーズンに華を添えるこのイベントは、第1部の「歌唱コンクール」と第2部の「団体パフォーマンス」で構成されています。

各劇団から選抜された精鋭たちが、日頃の練習の成果を競い合い、そして団体での表現力を披露します。

このステージは子どもたちにとって単なる発表の場ではありません。

ハイレベルな歌唱力を持つ同士のパフォーマンスから刺激と影響を受ける、全国の仲間との出会い、自己を見つめ直す機会など、子どもの感性と創造力を育む貴重な機会となっています。

歌唱コンクールを超えた学びの場

子どもたちの成長の軌跡

児童劇団「大きな夢」代表の青砥洋氏は次のように語ります。

「『夢コン』は全国各地のこどもミュージカルで歌唱の予選を勝ち抜いた声が、本選のステージで競う憧れのコンクールとして年々期待度が高まり、最終的には最高の歌唱賞のグランプリ獲得を目指し、しのぎを削っています」

この「夢コン」を通じてで子どもたちは以下のような経験を重ねていきます。

  • 自ら選曲し、表現方法を考える力
  • 限られた時間で最高のパフォーマンスを追求する集中力
  • 仲間と協力して一つの作品を作り上げる協調性
さらなる可能性を秘めて

株式会社劇団BDP代表取締役社長の中沢千尋氏が掲げる「夢コン」の本質は、子どもたちの想像力や自己表現力を育て、チームワークやコミュニケーション力を向上させること。そして何より劇団全体が一丸となることにあります。

このように「夢コン」は、舞台に立つ喜びと共に、子どもたちの心の成長を支える大切な場所となっているのです。

「夢コン」予選に秘められた学びの時間

夢コン本選の日に向けて、各こどもミュージカルでは予選オーディションが行われます。

ここでは子どもたち自身が「楽曲選び」から「表現方法」「衣装や小道具の考案」まで、全てを自分で考え抜くことが求められます。

いわば小さなプロデューサーとして、自分の持ち味を最大限に活かすステージを創り上げていくのです。

予選オーディションの挑戦

1分45秒という限られた時間の中で、自分の思いを精一杯表現することが求められます。

この時間は1秒でも超過すると失格となる厳しいルールがあります。

予選では劇団の仲間や保護者が見守る中、緊張感溢れるパフォーマンスが繰り広げられます。

このような経験を通じて育まれていくものは、

  • 自分で考え、決断する力
  • 限られた条件の中で工夫する創造性
  • 表現することの楽しさと難しさ

などになります。ちなみに選抜される人数は2名から4名という狭き門になっています。

予選を通過した数名の子どもたちは、本選でより良いパフォーマンスができるよう、講師からのアドバイスを活かしながら改良を重ねていきます。

衣装やメイク、立ち位置に至るまで、一つ一つ丁寧に作り込んでいきます。

プロの講師陣による丁寧な指導

一人一人に向き合う講評

予選における講師陣による評価ポイントとして次のような点が挙げられます。

  • 歌の基礎がきちんとできてるか
  • 一音一音丁寧にとっているか
  • その役に没入して表現してるか

そして選出有無に関わらず専門の講師陣が一人一人のパフォーマンスを細やかに講評します。

「声量は十分だけれど、もう少し表情で魅せられたね」「中低音は抜群に良くて心に響くんだけど、高音域が出てなくて、そこが惜しかった」など、具体的で分かりやすいアドバイスを通じて、次への成長につながるヒントを提供しています。

こうして予選は、単なる選抜の場ではなく「1年の稽古総決算」として、子どもたちが自分の成長を振り返り、さらなる高みを目指すきっかけとなっているのです。

選ばれた団員は本選に向けて、そして選ばれなかった団員は次の機会に向けて、それぞれが新たな目標を見出していきます。

子どもたちが手にする価値ある経験

夢コンでは、全国から集まった仲間たちと共に過ごす特別な時間があります。

同じ夢を持つ仲間との出会いは、子どもたちの心に新しい刺激と発見をもたらしてくれます。

この機会を通じて得られる経験は、子どもたちの未来を豊かに彩る大切な宝物となっています。

全国の仲間との出会いがもたらすもの

他の劇団の演技や歌唱を間近で見ることは、子どもたちにとって大きな刺激となります。

同じ作品でも、異なる解釈や表現方法があることを知り、自分の可能性を広げるきっかけとなるのです。

また、休憩時間には自然と劇団の枠を超えた交流が生まれます。同じ夢を追いかける仲間との出会いは、子どもたちの世界をより豊かなものにしています。

ステージを創り上げる喜びの共有

団体パフォーマンスでの協調性

第2部の団体パフォーマンスでは、予選の結果に関係なく全員が舞台に立ちます。

一つの作品を完成させるため、団員全員が力を合わせる姿はまさに夢コンの魅力の一つです。

中沢千尋氏は、次のような思いを語っています。

「ダンスパフォーマンスでチームワークやコミュニケーションを向上させること、そして劇団全体が一丸となることが『夢コン』の本来の目的です」

この言葉通り、団体パフォーマンスの練習では、年齢や経験を超えて全員が協力し合います。

上級生が下級生に優しく振付を教えたり、互いの良いところを見つけ合ったり。

ここには予選・本選という垣根を超えた、温かな交流が生まれているのです。

個性を活かし合うチームワーク

中沢千尋氏は、次のような展望を示しています。

「継続的に開催するためには いずれ 多少のスポンサーシップが必要になると思いますが『夢コン』は商業的なイベントに陥ることなく 教育的な価値を維持しながら成長し続けることを目指していきます」

この言葉通り、夢コンでは一人一人が主役です。

歌唱力だけでなく、仲間を支える優しさ、新しい表現への挑戦、協力して作品を作り上げる喜びなど、子どもたちは多くの価値ある経験を手にしているのです。

これらの経験は、舞台に立つ時だけでなく、学校生活や将来の人生においても、きっと大きな財産となることでしょう。

未来へつながる「夢コン」の可能性

夢コンは、年々その規模と共に教育的価値を高めています。

単なる歌唱コンクールの枠を超え、子どもたちの感性と創造力を育む貴重な機会となっています。

継続的な成長の機会として

児童劇団「大きな夢」代表の青砥洋氏は、次のような期待を寄せています。

「夢コンは、全国各地のこどもミュージカルの歌とダンスのパフォーマンスタイムも定着し、劇団の1年の締めくくりにふさわしい大イベントになっています」

また中沢千尋氏は次のような未来像を描いています。

「夢コン」を盛り上げていくためには 今後は歌のコンクールにとどまらず、子供たちが得意とする分野でも活躍できるようなイベントを考えていきたい

両名の言葉通り、夢コンは歌唱力を競い合うだけでなく、表現力やコミュニケーション能力を育む場として子どもたちの成長を支え続けています。

おわりに

毎年12月、クリスマスシーズンに開催される夢コン。

そこには、子どもたちの輝く笑顔と懸命に努力する姿があります。

予選から本選まで、この貴重な経験は、きっと子どもたちの心に深く刻まれることでしょう。

もし、お子様がミュージカルに興味をお持ちでしたら、ぜひ一度、私たち鎌倉こどもミュージカルの見学・体験レッスンにお越しください。

きっと新しい扉が開かれることと思います。

今回も最後までご覧いただきありがとうございます。

それでは、また。

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