こんにちは、鎌倉こどもミュージカルです。
舞台本番の約3ヶ月前、私たちは「決起会」という特別な集まりを開きます。
この決起会が、本番で最高のパフォーマンスを発揮するための大切な第一歩となっているのです。
「リリー幼児役を演じるHです。私は今回初めてメインキャストに選ばれて緊張してます。ですが、本番で一番いい演技を見せられるように練習を頑張ります。私はミュージカルをみんなで作り上げていくことが好きなので、みんなで力を合わせて頑張りたいです。よろしくお願いします。」
この言葉は、先日行われた決起会での、ある小さな団員の決意表明です。
「ミュージカル ロビンソン*ロビンソン」での「リリー幼児期」は、ロボット-ロビンソンが初めてリリーと出会う大切な役になっています。
初めてメインキャストに選ばれた緊張と期待、そして「みんなで力を合わせて」という思いが詰まっています。
私たち鎌倉こどもミュージカルでは、年に1回の公演を夏季に行なっており、演目稽古が本格的に始まる時期に「決起会」を開催します。
これは単なる集まりではなく、来る公演に向けて団員一人ひとりの決意を確認し、講師からのメッセージを受け取り、全員で目標を共有する大切な機会となっています。
本番まで約3ヶ月。この日を境に子どもたちの目の輝きが変わり、稽古への取り組み方も一段と真剣になっていきます。
今日は、私たちが大切にしている「決起会」について、その意義や効果、そして実際の子どもたちの成長の様子をお伝えしたいと思います。
【ご案内】
本ページに掲載されている舞台公演の写真、動画は、2019年に鎌倉こどもミュージカルが上演した際のものとなっております。現在ご案内している2025年公演とは、一部内容が異なる場合がございますので、あらかじめご了承くださいますようお願い申し上げます。
決起会ってなに? 舞台成功の秘訣
一般的に「決起会」とは、新しいプロジェクトや大きな節目を迎えるときに、同じ目標に向かって取り組むメンバーが集まって行う会合のこと。
チームの士気を高め、結束力を強めることを目的としています。
私たち鎌倉こどもミュージカルにとって、この決起会は舞台成功への大切な礎となっています。
「ライラとエミ14歳を演じるMです。今まで鎌倉でお世話になってきた「年」より鎌倉で舞台に立てる「年」の方が短くなってきて寂しいんですけど、今まで鎌倉にお世話になったり学んだことに対して感謝して、お客様に良い舞台を届けられるように頑張ります!かっこよく踊って歌って、ハモリも頑張って、可愛くみんなでわちゃわちゃと演じられるように頑張ります。残りの稽古もみんなで頑張りましょう!」
この決意表明からは、感謝の気持ちと「お客様に良い舞台を届けたい」という明確な目標が伝わってきます。
こうした思いを一人ひとりが言葉にし、全員で共有することに大きな意味があるのです。
目標を共有する大切さ
舞台は一人で作り上げるものではありません。
大小さまざまな役柄を持つ団員全員が協力し合って初めて一つの作品が完成します。
一人ひとりの想いを言葉にする意味
決起会では、団員一人ひとりが「どんな役をどのような気持ちで演じるか」を発言します。
自分の言葉で表明することで、自分自身の心にも強く刻まれるのです。
小さな子どもたちにとって、大勢の前で自分の決意を話すのは簡単なことではありません。
でも、その一歩を踏み出す勇気こそが本番への大きな自信につながっていきます。
仲間の夢を知ることで生まれる絆
また、仲間の思いを知ることも重要です。
主役の子も、セリフが少ない役の子も、それぞれが真剣に役と向き合っていることを知れば、お互いを尊重し合う気持ちが芽生えます。
と理解することで、舞台上での呼吸も自然と合ってくるのです。
演じる役への理解を深める場
決起会は、自分が演じる役柄についてより深く考える機会にもなります。
「リリー14歳役とみどり役を演じるMです。リリーにとってロビンソンはただのロボットではなくて大切な家族でずっと一緒にいてくれた存在です。でも、急にロビンソンを失うことになって、リリーの絶望や悲しみ、最後に見つけた希望、そういった気持ちをちゃんと私なりに表わせるように頑張ります。緊張すると思いますが、みんなで最高の舞台にできるように頑張りたいと思います。そして、一人でも多くのお客様に感動してもらえるように、一回一回の稽古を全力で取り組みたいと思います。」
このように、役柄に対する深い考察を言葉にすることで、演技の質が格段に向上します。
単に「セリフを覚える」だけでなく、「なぜそのセリフを言うのか」「どんな気持ちでいるのか」を考えることが、説得力のある演技につながるのです。
団員同士の絆を強める機会
決起会のもう一つの大きな意義は、団員同士の絆を深めることです。
年齢も学校も違う子どもたちが、同じ目標に向かって頑張る仲間として認め合い、励まし合う関係を築いていきます。
決起会で生まれる「チームの力」
一人の力には限りがありますが、チームになれば大きな力が生まれます。
決起会は、まさにその「チームの力」を育む絶好の機会なのです。
「モモ14歳役とカレン役をいただきましたTです。私は今年から中学生になって初めての公演なんです。今までは先輩方に支えられて人まかせなところもあったかもしれないので、今年からは新しく入った子たちや、小学生の子たちに頼られるように精一杯努力します。公演までよろしくお願いします。」
この決意表明からは、「支えられる側」から「支える側」へと成長した団員の姿勢が表れています。
こうした意識の変化こそ強いチームを作る大切な要素です。
個人の決意が集まることの意味
決意表明…それは単なる個人の目標表明ではなく「チームの成功」という共通の目的に向けた宣言です。
「エミ14歳とライラ役を演じますNです。今回はとても大きい役をいただいてとても緊張してます。他にも2つ役をいただいて、歌とかダンスとかたくさんの課題があります。特にライラはダンスと歌に対して一つの「メインテーマ」のようなものがあります。ご覧いただくお客様に、この印象的なライラのイメージを押し付ける?いや、感じていただき、「これがライラ」というのを持って帰ってほしい…そこを一番の目標に頑張ります。私はまだまだ未熟だし、だらしないところもあると思うんですけど、これからもみんなと一緒に頑張っていきたいので、これからもよろしくお願いします。」
この団員は自分の課題をしっかりと自覚し「お客様に何を感じてほしいか」という明確なビジョンを持っています。
そして最後に「みんなと一緒に頑張っていきたい」と、チームへの思いを表現しています。
講師からの想いを受け取る瞬間
決起会では、団員だけでなく講師からも熱いメッセージが送られます。
プロの視点から見た舞台づくりの極意
プロの講師陣からの言葉は、子どもたちにとって大きな指針となります。
演技、歌唱、ダンスの各分野のプロフェッショナルが、公演に対する思いや目標を語ることで、子どもたちの意識もさらに高まります。
子どもたちの可能性を引き出す言葉の力
「今日は一人一人の目標をしっかりと聞くことができ、みなさんがいろいろなことを考えていることが私にもよく伝わりました。公演まであと117日ありますが、みんなで集まって稽古できる日は本当に数えるほどしかありません。一回一回の稽古を大切にし、みなさんが目標として掲げていた「お客様に感動を届けられるように」という気持ちを持って取り組みましょう。本当にそれを目標にみなさんが一生懸命頑張れば、必ずお客様に届きます。それに向かって一緒に頑張っていきましょう。」
演出担当の小渡 優菜先生の言葉には、子どもたちへの信頼と期待が込められています。
「一生懸命頑張れば、必ずお客様に届きます」という言葉は、子どもたちの自信と勇気を引き出します。
保護者も応援団に-父母会の参加意義
決起会には、団員の保護者で構成される「父母会(ドリーム会)」のメンバーも参加します。
一人ひとりの決意表明に大きな拍手を送ることで、子どもたちのモチベーションをさらに高めます。
また、保護者自身も子どもたちの真剣な姿勢に触れることで、公演までのサポート体制を整える意識が高まります。
衣装の準備や公演当日の運営など、裏方としての役割も重要なのです。
こうして団員、講師、保護者が一堂に会し、同じ目標に向かって気持ちを一つにすることで、本当の意味での「チーム」が生まれていきます。
保護者で構成される「父母会」を紹介した記事がございます。よろしければご覧ください。
2025年公演「ロビンソン*ロビンソン」のあらすじ
2025年の夏、鎌倉こどもミュージカルが公演する「ミュージカル ロビンソン*ロビンソン」。
この物語は、ロボットと人間が共存する近未来を舞台にした心温まるストーリーです。
「リリー10歳役とミコと工場ロボット役をやらせていただくSです。今回のオーディションではライバルがたくさんいて、受かるかどうかとても心配でした。ですが希望の役をいただくことができて、さらに他の役ももらえて、この役になれてよかったなって思っています。先生からたくさんのアドバイスや、稽古をつけてもらってきたので、絶対に失敗させたくないですし、たくさんの人に感動してもらいたいので、私なりに精一杯頑張ります。」
このSさんの決意からも、この作品への期待と責任感が伝わってきます。
では、「ロビンソン*ロビンソン」のストーリーを簡単にご紹介します。
人間とロボットが共存する近未来の物語物語は、近い将来の世界から始まります。
【導入】 幼いリリーのもとに、赤いバラを胸にした人間型ロボット・ロビンソンが現れます。仕事が忙しい母親に代わり、リリーの世話係として雇われたロビンソンは、家事や育児を担当します。お料理を作り、絵本を読んであげ、学校の宿題を手伝い…。リリーとロビンソンは、時には友達のように、時には親子のように、また時には兄妹のように温かい日々を過ごしていきます。
【展開】 リリーが成長するにつれて物語は進んでいきますが、ある日突然ロビンソンが姿を消してしまいます。その代わりに最新型ロボット・ライラがやって来るのです。しかし、リリーはどうしてもロビンソンに会いたくなり、幼馴染みたちと共にライラに案内されてロボット工場へ向かいます。
【クライマックス】 工場で待ち受けていたものとは何だったのか。そしてリリーが気づく日常のかけがえのなさとは…。物語は感動的な結末へと向かいます。観客には「人間とロボットの違い」や「失って初めて気づく日常の輝き」といったテーマが問いかけられます。
原作の魅力とミュージカルならではの見どころ
この「ロビンソン*ロビンソン」の脚本は、NHK福岡発・地域ドラマ「いとの森の家」の原作者でもある東直子氏が手掛けたオリジナルストーリー。
大きな荷物を運ぶロボットやお花に水をやるロボットなど、個性豊かなロボットたちが活躍する未来を描いたSFファンタジー作品でもあります。
ミュージカルとしての見どころは、何と言ってもロボット工場でのダンスシーン。
多くのロボットたちが躍動感あふれるダンスを披露し舞台に彩りを添えます。
また、リリーとロビンソンの心の交流を表現した歌のシーンも、感動必至です。
かけがえのない日常に気づく感動のストーリー
このミュージカルの主題歌には、こんな歌詞があります。
何気ない日常のありがたさ、そして共に過ごす時間の尊さ。
この作品は、リリーとロビンソンの物語を通して、私たち自身の生活を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
子どもたちにとって演じる意味、観る人にとって感じる意味、それぞれに深い思いを残す素敵な作品です。
ぜひ皆さんも、2025年の夏、鎌倉芸術館で上演される「ロビンソン*ロビンソン」の世界を体験してみてください。
この公演に際し「ロボットと人との共存」をテーマに書いたブログ記事がございます。
2025年公演に向けた熱い決意表明
主人公リリーと深い絆で結ばれる準主役の「ロボット-ロビンソン」役、Mさんの言葉をお聞きください。
人間型ロボットの繊細な表現は、演じる団員にとっても大きなチャレンジです。
「ロビンソン役とルル14歳役を演じるMです。私は前回の「ロビンソン*ロビンソン」でルル10歳役を演じました。今回ルル14歳役をやらせていただいて、前回の公演からは6年経ってるんですけど、役柄としては4年経過してるという設定になります。その4年の間に私が頑張ってきた成長をみなさんに感じていただけるよう頑張ります。そしてロビンソンはリリーへの温かさだったり、一生懸命だけど、ちょっと抜けてる面白い…そんなロボットを演じられるよう頑張ります。」
6年前の公演から同じ作品に再び出演することになったMさん。
前回の経験を活かしながらも、自身の成長を表現したいという意気込みが伝わってきます。
決起会から本番へ-3か月の成長物語
決起会を終えてから本番を迎えるまでの約3ヶ月間は、子どもたちにとって大きな成長の期間となります。
決意表明をしただけでは何も変わりません。
その言葉を実現するために一歩一歩努力を積み重ねていきます。
毎週の練習で積み重ねていくもの
鎌倉こどもミュージカルでは、基本的に毎週金曜日の夜、2時間のレッスンを重ねていきます。
この限られた時間を最大限に活用するために、子どもたちは集中力を高め、効率的に練習に取り組みます。
土台となる基礎レッスンの重要性
技術面では、演技・歌唱・ダンスの基礎をしっかりと固めていきます。
台本を読み込み、歌詞を覚え、振付を習得していく過程で、少しずつ自信をつけていきます。
「モモ10歳役とトラン役を演じるSです。モモの役はセリフをはっきり言ったり表現を分かりやすくしたりボールのコントロールを上手くして、サンドイッチにうまくぶつけられるように頑張ります。トラン役では本番や練習中にロボットのようにカクカク動けるように工夫して頑張ります。」
このSさんのように、それぞれの役に合わせた細かな工夫や表現方法を考えながら、練習を重ねていきます。
「セリフをはっきり言う」「表現を分かりやすくする」「ロボットのようにカクカク動く」など、具体的な目標があることで、練習にも明確な方向性が生まれます。
本番に向けて高まる集中力と団結力
公演日が近づくにつれて、練習の回数や時間も増えていきます。
通常の金曜日レッスンに加え、時間延長の「抜き稽古」、土日を利用した集中練習や、本番直前の追加稽古なども行われます。
「小学4年生のMです。モモ10歳とトラン役を演じます。今回は初めて一役にセリフと歌がどちらにもあるので、前回の公演で学んだことを活かして、これからどんどんレベルアップしたいなって思います。昼と夕方の公演で役が違うのも初めてなので、そこを楽しみたいです。先生やお姉さん方を目指して頑張ります。」
小学4年生のMさんのように、「前回の公演で学んだことを活かして」と過去の経験を糧にしながら、新しい挑戦に向かう姿勢を示しています。
そして「先生やお姉さん方を目指して」という言葉からは、目標とする先輩たちの存在が子どもたちの成長を促していることがわかります。
劇団員が「初めて舞台に立った時の想い」を特集した記事もよろしければご覧ください。
プロの講師陣による指導の力
鎌倉こどもミュージカルでは、児童劇団「大きな夢」の専門講師陣が指導にあたっています。
演技、歌唱、ダンスのそれぞれの分野のプロフェッショナルが、子どもたちの可能性を最大限に引き出します。
演技・歌唱・ダンスを専門家から学ぶ贅沢
小渡優菜先生(演技・演出)、井嶋理恵子先生(ダンス・振付)、樋口友理先生(歌唱)など、各分野のスペシャリストが、子どもたちの個性に合わせた指導を行います。
演技指導では、「なぜそのセリフを言うのか」「どんな気持ちでいるのか」を考えさせることで、単なる台詞の暗記から一歩進んだ演技力を育てます。
歌唱では正しい発声法や表現方法を、ダンスでは基本のステップから表現力豊かな振付までを丁寧に教えていきます。
6年前に鎌倉こどもミュージカルで「ロビンソン*ロビンソン」を初めて演出した小渡優菜先生は、決起会でこう語りました。
「この日を忘れず、目標と誓いを胸に、公演日に向かって頑張っていきましょう。よろしくお願いします。」
この言葉には、子どもたちが決起会で立てた目標を大切にし、それに向かって共に歩んでいこうという強い意志が感じられます。
子どもたちにとって、プロの講師から直接指導を受けられることは、貴重な経験であり、大きな成長の機会となっているのです。
毎週の練習を通じて、決起会で宣言した目標に一歩一歩近づいていく子どもたち。
時には壁にぶつかり、時には思うようにいかないこともありますが、仲間や講師の支えがあるからこそ、乗り越えていくことができるのです。
そして本番当日、子どもたちは3ヶ月前とは比べものにならないほど成長した姿を見せてくれることでしょう。
児童劇団「大きな夢」を運営する「劇団BDP(Big-Dream-Play)」を紹介する記事も併せてご覧ください。
子どもたちの変化-自信と表現力の開花
決起会から本番までの間で子どもたちは見違えるように成長します。
それは単に演技や歌、ダンスの技術が上達するだけではありません。
内面的な変化、特に「自信」と「表現力」の開花が、最も大きな成長と言えるでしょう。
緊張していた子が堂々と舞台に立つまで
入団したばかりの子や、初めて大きな役をもらった子にとって、人前で演じることへの緊張や不安は大きなものです。
決起会で見せた勇気の一歩
「エミ10歳役とチコを演じるMです。エミ役で頑張りたいことは、最初の公園のシーンで、とにかくニコニコとしてやることと、ガヤを入れて楽しい雰囲気を出せることと、エミとモモはすごい大切な友達なので、ボールで遊んでいる時も、けんかしてる時も仲良しが伝わるように頑張ります。」
この表明は、一見すると自信に満ちているように見えるかもしれません。
しかし、決起会の場で大勢の前で話すのは、特に年少の子どもたちにとって大きなチャレンジです。
そこで見せた勇気の一歩が、その後の練習での積極性につながり、やがて本番での堂々とした演技を生み出していきます。
毎週のレッスンを通じて、だんだんと自信がついていく様子は、保護者の方々も驚くほどです。
「学校では発表することが苦手なのに、ここでは堂々と歌えるようになった」という声もよく聞かれます。
こちらの記事もよろしければご覧ください。
お子様の習い事として-舞台経験が育むもの
「どんな習い事を選んであげれば、子どもの可能性を広げられるだろう」
これは、多くの保護者の方が抱える共通の悩みではないでしょうか。
鎌倉こどもミュージカルは、2007年の設立以来17年間、湘南エリアの子どもたちに特別な舞台経験を提供してきました。
この経験を通して育まれるものは単なる「技術」だけではありません。
将来どんな道に進んでも活かせる、豊かな感性と表現力、そして自信です。
学校では得られない特別な体験
学校の授業や行事でも、発表する機会はあります。
しかし、ミュージカルの舞台は、その規模も質も全く異なります。
プロの舞台で演じる感動と達成感
鎌倉こどもミュージカルの公演では、プロの舞台美術、照明、音響、衣装などが用意され、まさにプロの環境で演じることができます。
子どもたちはこの本格的な舞台に立つことで、学校の学芸会とは比べものにならない感動と達成感を味わいます。
繰り返しになりますが演出の小渡先生は決起会でこのように語りました。
「みなさんが目標として掲げていた「お客様に感動を届けられるように」という気持ちを持って取り組みましょう。本当にそれを目標にみなさんが一生懸命頑張れば、必ずお客様に届きます。」
この言葉通り、子どもたちは「観客に感動を届ける」という大きな目標に向かって努力することで、自分の殻を破り、新たな可能性を見つけていきます。
そして本番、700名を超える観客の前で演じ、大きな拍手をもらう経験は、何物にも代えがたい自信となります。
この自信は、学校生活や将来の様々な場面で大きな支えとなるでしょう。
異年齢の仲間との交流がもたらすもの
鎌倉こどもミュージカルには、小学1年生から高校3年生までの幅広い年齢の子どもたちが所属しています。
この「縦のつながり」が学校とは違った学びを提供します。
学校では同学年での活動が中心となりますが、ミュージカルでは様々な年齢の子どもたちが一緒に活動します。
年長の子は年少の子をリードし、年少の子は年長の子に憧れ、お互いに刺激し合いながら成長していきます。
演出の小渡先生のこんな言葉も心に響きます。
「このメンバーでの交流はとても大切だと思います。交流を深めれば深めるほど、信頼関係が築かれ「こうしていこう」「ああしていこう」というプラスの方向に繋がっていきます。鎌倉での仲間意識もぜひしっかりと絆を深めて頑張っていってほしいと思います。」
実際、鎌倉こどもミュージカルの保護者からは「学校では見られない一面を見せるようになった」「自分より年下の子に優しく教える姿に成長を感じる」といった声を聞きます。
感動を共有する家族の時間
ミュージカルは、子どもだけでなく家族全体にとっても特別な体験となります。
子どもの成長を間近で見守ることができる喜び、本番での感動を共有できる幸福感。
練習の送り迎えや公演の準備などの作業などもありますが、それらを含めて家族の絆を深める貴重な時間となるでしょう。
- 「今まで怖がっていた子が、堂々と歌う姿を見て涙が出た」
- 「自分から積極的に練習するようになり、成長を感じる」
- 「家族全員で応援することで、家族の会話も増えた」
これらは、実際の保護者の声です。
何より、子どもの可能性を信じ、その成長を見守ることは、親子にとってかけがえのない経験となります。
小渡先生は決起会で、子どもたちの成長についてこう語っています。
「みんな小さかった頃から、今6年経って、現在は大人のキャストに入っています。それこそ去年「桃太郎」で初舞台だったメンバーも、1年経った今、みなさんの話を聞きながら「背が伸びたな」と感じたり、Kさんなどは去年泣いていたのに、今日は堂々と話しているなど、この1年間でも成長を感じています。」
このように、ミュージカルを通じた子どもの成長は、時に驚くほど大きなものとなります。
お子様の習い事として、鎌倉こどもミュージカルは単なる歌や踊りの技術を習得する場だけではなく、豊かな心と表現力、そして「生きる力」を育む場となります。
ミュージカルが習い事としてふさわしい理由を語るブログ記事がございます。
鎌倉こどもミュージカルの次回公演に向けて
2025年7月29日(火)、鎌倉芸術館にて公演予定の「ロビンソン*ロビンソン」。
この日に向けて、子どもたちは決起会で表明した決意を胸に日々練習に励んでいます。
小渡先生は決起会でこのように語りました。
「公演まであと117日ありますが、みんなで集まって稽古できる日は本当に数えるほどしかありません。一回一回の稽古を大切にし、この日を忘れず、目標と誓いを胸に、公演日に向かって頑張っていきましょう。」
この言葉通り、限られた練習時間を大切にしながら、少しずつ作品を創り上げていってます。
演技、歌唱、ダンスの基礎をしっかりと固め、それぞれの役柄に命を吹き込み、最終的には一つの感動的な物語として観客の皆さまにお届けする――そのプロセスには、多くの努力と情熱が注がれています。
テーマは「かけがえのない日常の大切さ」
本作「ロビンソン*ロビンソン」は、人間型ロボット・ロビンソンと少女リリーとの心温まる物語です。
「人間とロボットの共存」というSF的なテーマでありながら、その根底には「かけがえのない日常の大切さ」という普遍的なメッセージが込められています。
テクノロジーやAI(人工知能)が急速に発展する現代において、このテーマは私たちに多くの問いかけをします。
便利さと引き換えに失ってしまうものは何か、真の「絆」とは何か…。
子どもたちの純粋な演技を通して伝わるこれらのメッセージが、観る人の心に深く響くことを期待しています。
下の動画は、鎌倉こどもミュージカルが2019年に上演した「ミュージカル ロビンソン*ロビンソン」のダイジェストムービーになります。
体験レッスン・見学のご案内
「子どもにミュージカルをやらせてみたいけれど、うちの子に向いているかしら?」 「どんな活動をしているのか、まずは見てみたい」
そんな声にお応えして、鎌倉こどもミュージカルでは随時、体験レッスンと見学を受け付けています。
・場所:鎌倉市内および近隣の公共施設
・持ち物:上履き、動きやすい服装、飲み物、汗拭きタオル
・費用:無料
実際のレッスンの雰囲気を感じていただくことで、お子様がミュージカルを楽しめるかどうか、判断の材料にしていただければと思います。
小渡先生は決起会でこう語りました。
「6年前は監督が違ったりと、様々な状況がありました。思い通りにいかないところもたくさんあり、私も初めての演出で、多くの先生方に助けていただきながら進めていったという印象です。現在6年が経ち、メンバーも本当に一新されました。」
この言葉にもあるように、劇団のメンバーは常に入れ替わり、新しい才能が加わることで、さらに豊かな表現が生まれています。
あなたのお子様も、その新しい才能の一つになるかもしれません。
ぜひ一度、レッスンの様子をご覧いただき、子どもたちの真剣な姿や楽しそうな表情を感じてみてください。
きっと新しい可能性との出会いがあるはずです。
お問い合わせ・お申し込みは、お電話またはメールにて承っております。皆様のご連絡を心よりお待ちしております。
おわりに
「決起会」という一つの集まりから始まる、舞台成功を目指す子どもたちのストーリーをご紹介してきました。
一人ひとりが自分の言葉で決意を表明し、それを実現するために努力を重ね、最終的には700名を超えるお客様の前で感動の舞台を披露する…。
鎌倉こどもミュージカルが大切にしている「決起会」は、単なる集まりではなく、子どもたちの「本番力」を高める重要なチームビルディングの機会となっています。
そこで芽生えた一人ひとりの決意と、それを支え合う仲間の絆が、最高の舞台へとつながっていきます。
お子様の可能性を広げる習い事をお探しの方、ぜひ一度鎌倉こどもミュージカルの体験レッスンにお越しください。
そこには、歌って、踊って、演じることの楽しさと、成長する喜びが待っています。
そして2025年7月29日の「ロビンソン*ロビンソン」公演でお会いできることを、私たちは心から楽しみにしています。
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは、また。
インスタグラムで更新情報をお届けします
鎌倉こどもミュージカルの公式インスタグラムでは、公演情報やブログ更新のお知らせ、どのようなレッスンを行なってるかなど、劇団の活動をタイムリーにお伝えしています。ご興味のある方は、ぜひフォローをお願いいたします。
2025年7月上旬公演「ロビンソン*ロビンソン」の公演情報はこちらをご覧ください。
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