はじめに-本物の舞台を子どもたちに届けるために
こんにちは、鎌倉こどもミュージカルです。
「うちの子にも本格的な舞台を経験させてあげたい」
「学芸会とは違う、プロの指導による本物のミュージカルを体験させたい」
そんな思いをお持ちの保護者の方々に、私たち鎌倉こどもミュージカルは17年にわたり、子どもたちの可能性を広げる場を提供してきました。
未経験から始められる環境で、プロの技術と情熱に支えられた本格的なミュージカル公演を毎年実現しています。
そして、この充実した活動を支えていただいてるのが、児童劇団「大きな夢」を運営するプロフェッショナルカンパニー「劇団BDP(Big-Dream-Play)」です。
演技・歌唱・ダンスの専門講師による指導はもちろん、脚本、舞台美術、照明、音響といった舞台制作のあらゆる面で、BDPのの技術が私たちの公演を彩っています。
学校教育だけでは得られない貴重な経験を通じて、お子さまの自信や協調性、表現力を育む場として、多くのご家族に選ばれている「こどもミュージカル」。
この記事では、そんなこどもミュージカルを支える「劇団BDP」の魅力をたっぷりとご紹介します。
- 劇団BDPとはどんな団体で、どのような実績があるの?
- 鎌倉こどもミュージカルでは、どのようなプロの指導が受けられるの?
- 未経験の子どもでも本当に舞台に立てるの?
- 劇団BDPが手がける公演とはどんなもの?
- 子どもたちはミュージカル活動を通してどんな成長が期待できるの?
- 親としてどのようにサポートすればいいの?
劇団BDPと鎌倉こどもミュージカルとの確かなパートナーシップ
鎌倉こどもミュージカルが17年間にわたり素晴らしい公演を続けてこられたのは、「劇団BDP」との強固なパートナーシップがあったからこそ。
このつながりがどれほど私たちの活動を支え、子どもたちの成長を促してきたかについてお話しします。
劇団BDPとこどもミュージカルの組織構成
下の図をご覧ください。
鎌倉こどもミュージカルの運営は、団員の保護者である「父母会」が非営利団体として行なっています。
そして、劇団運営のノウハウや専門指導、舞台設営等に関する、いわゆる「技術提供」は、劇団BDPが運営する「児童劇団 大きな夢」にサポートを依頼しています。
こどもミュージカルは高校生まで
鎌倉をふくむ全国の「こどもミュージカル」の在籍年齢は「高校生」までという規約があります。
高校を卒業しても、なおミュージカルの世界に身を投じたいという希望者のために「劇団BDP」の存在があります。
劇団BDPは「22歳以上」を対象とした「BDPプラス」と、高校生以上22歳以下を対象とした「BDPアカデミー」の二つに区分されており、ほとんどの団員がBDPアカデミーや児童劇団「大きな夢」で育ちました。
これらの個性溢れる俳優陣は、全国こどもミュージカルの「子どもたちの心を理解できる専門講師」として派遣され、現役俳優による指導が行われています。
プロの世界で活躍するための「B-プロ」
また、外部の舞台やメディアに挑戦して活躍の場を広げたいという劇団員のために、こどもミュージカルの活動と両立しながら外部出演の機会を提供する機関として設立されたB-プロと連携を図っています。
2016年公演「ビリーエリオット」のビリー役や、舞台「鬼滅の刃」の竈門禰󠄀豆子役など、数多くの舞台やメディアにキャストを送り出しています。
17年間の歴史を紡ぐパートナーシップ
2007年9月に発足した鎌倉こどもミュージカルは、誕生から劇団BDPによる全面的なサポートを受けてきました。
鎌倉・逗子・藤沢・茅ヶ崎・葉山・横須賀などに住む小学生から高校生までの子どもたちが、毎年一度の舞台公演に向けて日々練習に励んでいます。
私たちが舞台に立つたびに、劇団BDPのプロフェッショナルな技術と温かい指導が常にそばにありました。
振り返れば、どの公演も子どもたちの輝く姿と観客の感動で彩られています。
それは単なる「子ども向け催し物」ではなく、本物の舞台芸術として認められる作品ばかりです。
「劇団BDPが運営する児童劇団『大きな夢』の支援を受け、未来に向かって大きく夢を描ける場所でありたい」
という願いのもと、営利やタレント養成ではなく、子どもたちの健やかな成長を第一に考えた劇団活動を続けられているのも、劇団BDPとの確かな関係があってこそです。
プロフェッショナルの技術で子どもたちの夢を形に
団員の育成や本公演を彩るのは、劇団BDPが提供する一流の技術です。
週に一度のレッスンで演技・歌唱・ダンスの専門講師が子どもたちを指導し着実に力をつけていきます。
そして舞台制作においても、脚本、演出、音楽、振付、舞台美術、照明、音響、衣装など、公演に必要なあらゆる要素を劇団BDPのプロの技術で形にしていきます。
子どもたちの演技力だけでなく舞台全体のクオリティを高める環境が整っているのです。
中沢千尋さん(児童劇団「大きな夢」総合プロデューサー)は次のように語ります。
「子どもたちの可能性は無限大です。私たちがプロの技術で舞台環境を整えることで、子どもたち自身も高いレベルを目指して成長していきます。その姿を見るのが何よりの喜びです」
公演前には、舞台のプロが集結し、子どもたちと共に作品を作り上げていきます。
ほとんどの団員が未経験から始めていますが、プロの指導のもと、見違えるような成長を遂げ、堂々と舞台に立つ姿は観客を感動させずにはいられません。
「大きな夢」から広がる可能性
劇団BDPが運営する児童劇団「大きな夢」は全国26か所、約700人の劇団員を擁する日本で唯一の子どものためのミュージカル劇団ネットワークです。
この全国的なネットワークに所属することで、鎌倉のこどもたちには様々な特別な機会が広がります。
例えば「夢コン」と呼ばれる歌のコンクールでは、全国の「大きな夢」団員が集まり、日頃の練習の成果を発表。
自分の劇団だけでなく全国の同世代と交流し、刺激を受ける貴重な機会となっています。
また姉妹劇団への賛助出演や、劇団BDP主催公演への参加機会もあります。
通常のレッスンや年1回の公演以外にも、多様な舞台経験を積むチャンスがあるのは、劇団BDPの「大きな夢」という大きな組織に支えられているからこそです。
このような多様な経験は単に舞台に立つ技術を磨くだけでなく、コミュニケーション能力や協調性、自己表現力など、人間的な成長にも大きく貢献しています。
青砥洋さん(劇団BDP代表)は次のように述べています。
「全国の子どもたちがミュージカルという共通の目標に向かって努力し、交流することで、技術面だけでなく人間的にも大きく成長します。また各地域の文化発展にも貢献できる、そんな場所を提供できることを誇りに思っています」
子どもたちの無限の可能性を引き出すためのパートナーとして、劇団BDPは全国のこどもミュージカルにとってかけがえのない存在なのです。
劇団BDPとは – 確かな実績を持つミュージカルのプロフェッショナル
劇団BDPとはどのようなカンパニーなのでしょうか。
単なる子ども向け劇団の運営会社ではなく、日本の舞台芸術界で確かな足跡を残している実力派の劇団です。
その歴史や活動内容、理念に触れることで、私たちがどれほど恵まれた環境で活動できているかがご理解いただけるでしょう。
創設からの歩み-青砥洋氏の情熱が生んだ劇団
劇団BDPは2001年に、NHK放送劇団、劇団昴、劇団四季といった一流の劇団で経験を積んだ青砥洋氏によって創立されました。
しかしその前身は、さらに遡ること1993年(平成5年)10月31日。東京都稲城市で、わずか10名足らずの小さな地域劇団としてスタートした「児童劇団 」にあります。
当初は青砥氏の情熱と少数の団員のみでスタートした劇団が、今では全国26か所で約700人の子どもたちが参加する大きな組織へと成長しました。
このような発展を遂げたのは、青砥氏の「子どもたちの情操教育」という強い理念があったからこそです。
青砥洋氏(劇団BDP代表)は創設の想いをこう語ります。
「51歳で児童劇団を立ち上げた時、多くの人が『今さら何を』と言いました。しかし私には、子どもたちの純粋な心に働きかけ、舞台芸術を通じて豊かな人間性を育む場を作りたいという強い願いがあったのです。子どもたちが成長する姿を見るたびに、この道を選んで良かったと感じています」
現在の劇団BDPは、22歳以上を対象とした「BDPプラス」と、高校生以上22歳以下を対象とした「BDPアカデミー」の二つの組織に分かれています。
多くの団員は児童劇団「大きな夢」で育ち、子どもの頃から培った技術を生かして数々の舞台作品に出演。
彼らは俳優として演技力、歌唱力、ダンス力を磨き続けるプロなのです。
プロの俳優たちが紡ぐ感動の舞台
劇団BDPの特徴は、単に子どもたちの指導をするだけでなく、所属する俳優たち自身も数々の舞台作品を手がける現役のプロフェッショナルだということです。
俳優たちは高い演技力、歌唱力、ダンス力を持ち、新国立劇場・小劇場での「姫神楽」や「KUSHINADA」、都内劇場での「小さな貴婦人」や「パパからもらった宝もの」など、多くの舞台作品に出演しています。
社会貢献も大切な活動の一環
特に社会的意義のある作品にも積極的に取り組んでおり、「移植・再生医療を支える会」主催による角膜移植をテーマにしたミュージカル「パパからもらった宝もの」を2008年~2018年のあと、2023年に新演出で再演、2024年9月にも上演しています。
人の生死にかかわる繊細な描写をミュージカルで実現し、多くのマスメディアに取り上げられました。
このような社会貢献活動もBDPの大切な活動の一つです。
小渡優菜さん(鎌倉こどもミュージカル演技講師・劇団BDP所属俳優)はこう語ります。
「私自身、小学3年生で札幌子どもミュージカルに入団し、『大きな夢』で育ちました。今は俳優として活動しながら、後輩となる子どもたちの指導にも携わっています。自分が受けた素晴らしい指導を次の世代に伝えていくことが、私の役目だと感じています」
このように、劇団BDPでは演じる人と教える人が同じプロフェッショナルであるという強みがあります。
現役の俳優だからこそ伝えられる技術や感性があり、それが子どもたちの指導にも生かされているのです。
全作品オリジナルで贈る独自の世界観
劇団BDPのもう一つの大きな特徴は、上演する作品がすべてオリジナルミュージカルであるということです。
高橋知伽江、嶽本あゆ美、東直子など実績ある脚本家の作品は、子どもが楽しめるファンタジーから、大人の心に染み渡る感動作まで、幅広いジャンルにわたります。
また、日本の伝統や文化を題材にした作品も多く、古事記をモチーフにした「KUSHINADA -櫛名田姫-」などの作品では、日本古来の物語を現代的な感覚で表現し高い評価を得ています。
オリジナル作品にこだわる理由について、青砥洋氏はこう説明します。
「既存の作品を上演するのではなく、私たちの劇団のために書き下ろされたオリジナル作品を上演することで、俳優も観客も新鮮な感動を共有できます。また、『愛とやさしさ、思いやり』をテーマにした心温まる作品を通じて、子どもたちの情操教育にもつながると考えています」
全国のこどもミュージカルが上演する作品も、もちろんすべて劇団BDPのオリジナル作品です。
子どもたちが演じるにふさわしい、健全で教育的な内容でありながら、芸術性も高い作品ばかり。
初めてこどもミュージカルを鑑賞されるほとんどの方が「単なるお遊戯会レベル」の期待感でご覧になります。
ですが、大人演じるミュージカルをしのぐほどの完成度とのギャップに驚かれ、それはたくさんのアンケートのお言葉から分かります。
公演後のアンケート集計結果を紹介したブログがございます。併せてご覧ください。
このように本格的なミュージカル作品として楽しむことができるのもBDPの確かな後ろ盾があってこそなのです。
プロが支える確かな指導力
こどもミュージカルは、演技、歌唱、ダンスの三つの分野で、劇団BDPから派遣される専門講師による質の高い指導を受けることができます。
この恵まれた環境が未経験からでも本格的な舞台に立てる秘訣です。
三つの柱-演技・歌唱・ダンスの専門指導
レッスンは、「演技」「歌唱」「ダンス」の三つの柱を中心に進められます。
これらはミュージカルを構成する基本要素であり、それぞれに専門の講師が担当しています。
週に一度、2時間のレッスンの中で、この三つの要素をバランスよく学んでいきます。
公演に向けた約8ヶ月間の稽古期間と、それ以外の基礎訓練期間があり、子どもたちは着実にスキルを身につけていくのです。
という指導方針のもと子どもたちは無理なく成長できる環境が整っています。
各分野のスペシャリストによる指導
鎌倉で演技指導を担当する小渡優菜さんは、児童劇団「大きな夢」札幌子どもミュージカル1期生で、現在は劇団BDPの女優として活躍しながら指導にあたっています。
「演技では言葉がしっかり伝わることを重視しています。また、その子のレベルに合わせて表現方法の引き出しを増やしたり、感情の出し方や気持ちの繋げ方が上手くいくように指導を心掛けています」
と小渡さんは語ります。
ダンス指導を担当する井嶋理恵子さんは、リスクダンスワークショップ所属のジャズダンサーで、様々な舞台で活躍しながら「大きな夢」の振付も数多く担当しています。
「何よりも怪我をしないことが大切です。練習を繰り返すことはもちろん大事ですが、アドバイスやみんなのいいところを観察して取り入れながら練習すると、できることが増えていきますよ」
と井嶋さんはアドバイスします。
ダンスを通して表現力を育むことをテーマにしたブログがございます。併せてご覧ください。
歌唱指導の樋口友理さんは、守谷子どもミュージカル出身で、第12回児童劇団「大きな夢」コンクールのグランプリ受賞者です。洗足学園音楽大学音楽学部ミュージカル科を卒業し、現在はボイストレーナーとして幅広い年代に指導しています。
前章でも紹介した総合プロデューサーを務める中沢千尋さんは、北海道八雲町出身で、小学5年生からバレエを始めました。NY留学の経験もあり、バレエだけでなくモダンダンスなど幅広いジャンルで活動。帰国後、劇団BDPに所属し、児童劇団「大きな夢」では多くの演出や振付を担当しています。
このように、各分野で豊富な経験と実績を持つ講師陣が、子どもたちの成長をきめ細かくサポートしています。
一人ひとりの個性を活かす丁寧な指導法
劇団BDPの指導法の特徴は、一人ひとりの個性を尊重し、その子の持つ可能性を最大限に引き出すことにあります。
まず、オーディションなしで入団できるため、全くの未経験者でも安心して始められます。「できないから入れない」のではなく、「やりたい気持ちがあれば誰でも歓迎」という温かい雰囲気があります。
ダンス講師の井嶋理恵子さんは
「お稽古で出来ない事があっても笑う人はいません。みんな情熱を持って練習しています。舞台では未経験関係なく、みんなが活躍出来ます」
と語ります。この安心感が、子どもたちが思い切りチャレンジできる環境を作っています。
劇団BDPが大切にしているのは、単なる技術の習得ではなく「情操教育的な指導」です。
ミュージカルを通じて、他人を思いやる心、優しさ、明るい表情など、豊かな人間性を育むことを重視しています。一人ひとりの個性を見極めながら丁寧な指導で各人の能力の開発に努め、子どもたちの心に「やればできる」という自信を芽生えさせていきます。
小渡優菜さんは
「始めは誰でもできないところからスタートするので失敗を恐れず、まずは表現することの楽しさを知ってほしいです」
とアドバイスします。演じることの楽しさを知り、少しずつ自信をつけていくことで、子どもたちは大きく成長していきます。
ある保護者は、我が子の変化についてこう語ります。
「入団当初は人前に出ることも恥ずかしがっていましたが、今では学校の文化祭でも堂々と発表できるようになりました。ミュージカルでの経験が自信につながっているのを実感します」
このように、こどもミュージカルでは劇団BDPのプロフェッショナルな指導のもと、子どもたち一人ひとりが自分のペースで成長していける環境が整っています。
技術を学ぶだけでなく、人間的な成長も促す場として、多くの保護者から信頼を得ているのです。
本格的な舞台制作を支える技術
繰り返しになりますが、こどもミュージカルの舞台が、単なる「子どものお遊戯」ではなく、観客を感動させる本格的な舞台として成立しているのは、劇団BDPによる舞台制作の技術があってこそです。
脚本、演出はもちろん、舞台美術、照明、音響、衣装まで、すべてプロの手によって作り上げられています。
脚本から照明まで-トータルプロデュース体制
劇団BDPによるトータルプロデュース体制で運営されているこどもミュージカルは、脚本、演出、音楽、振付、歌唱指導、舞台監督など、舞台制作に関わるすべての要素が、BDPのスタッフによって担われています。
こどもたちが輝ける場面を作るために
公演の約8ヶ月前に演目が決定すると、その作品に最適なクリエイティブスタッフが集まります。
彼らは皆、劇団BDPの作品づくりの理念を共有し、子どもたちの成長を第一に考えた制作を進めていきます。
プロデューサーや講師陣は、一人ひとりの個性を活かしながらも、全体としての統一感のある舞台を作り上げる手腕は、多くの観客を魅了してきました。
「一人ひとりの子どもたちが輝ける場面を作ることが大切です。たとえ台詞が少なくても、その子にしかできない表現があります。それを見つけ出し、舞台全体の中で活かしていくのが私たちの役目です」
と中沢さんは語ります。
このようなプロの技術と温かい眼差しに支えられて、子どもたちは安心して舞台に立つことができるのです。
衣装・美術・音響-プロのが生み出す舞台演出
舞台を彩るのは子どもたちの演技だけではありません。
観客を作品の世界に引き込む重要な要素として、衣装、美術、音響、照明などの舞台技術があります。
これらすべてを劇団BDPのスタッフが担当しています。
衣裳センターが手がける本格コスチューム
劇団BDPには専属の「BDP衣裳センター」があり、公演ごとに適した衣裳をデザイン・制作しています。
日本古来の劇では本格的な着物、ファンタジー作品では想像力豊かな衣裳など、作品の世界観を表現するのに最適な衣裳が用意されます。
鎌倉こどもミュージカルの公演でも、この衣裳センターの技術が活かされています。
一人ひとりの子どもの体型に合わせた調整はもちろん、舞台上での動きやすさ、短時間での着替えのしやすさなども考慮されています。
ある保護者は
「衣裳係を担当した年に、全員が着物や浴衣を着る演目で、着付けや着崩れがおきない様苦労しました。基本は先生や劇団の方が見てくださいますが、こどもゆえに良く動くし着慣れていないので楽屋に戻るたびにお直しをする必要があります」
と語ります。
このように本格的な衣裳は子どもたちにとっても特別な体験になります。
舞台美術スタッフによる世界観の創出
舞台美術も劇団BDPの大きな強みです。
土屋茂昭氏をはじめとする一流の舞台美術スタッフが作品の世界観を視覚的に表現します。
例えば、劇団BDPによる2025年5月公演予定の「KUSHINADA -櫛名田姫-」では、日本神話の世界観を現代的な感覚で表現した舞台セットが用意されます。
八岐大蛇が出雲の国を荒らす場面や、スサノオとクシナダ姫の繊細な感情が伝わるような空間が創出されます。
このような本格的な舞台美術は、子どもたちの演技にも大きく影響します。実際に作品の世界に身を置くことでより深い演技が生まれるのです。
また観客にとっても視覚的な魅力は作品をより一層楽しむための重要な要素となります。
音響・照明による感動の演出
舞台を彩るもう一つの重要な要素が、音響と照明です。
音響技術により、子どもたちの歌声や台詞が会場全体に明瞭に届けられます。
また、劇中の効果音や音楽も、作品の雰囲気を盛り上げる大切な要素として丁寧に作り込まれています。
照明も、渡邉雄太氏のような経験豊富なスタッフが担当し、場面ごとの雰囲気や登場人物の感情に合わせた光の演出が行われます。
明るく華やかなシーンから、しっとりと感動的なシーンまで、照明によって観客の感情を自然に導いていきます。
クオリティを追求する劇団BDPの姿勢
劇団BDPがこどもミュージカルの公演に注ぐ情熱は、単に「子どものための舞台だから」という理由で妥協することはありません。
むしろ「子どもたちの舞台だからこそ、最高のクオリティを提供したい」という思いで全てのスタッフが取り組んでいます。
青砥洋氏(劇団BDP代表)は次のように語ります。
「子どもたちが一流のスタッフと共に作品を創り上げる経験は、計り知れない学びの場になっています。大人や先輩に対する挨拶や礼儀など、普段なかなか接することのできない大人との交流は、子どもたちを一回りも二回りも大きくしていきます」
一流のクリエイターと接することで、子どもたちは単に技術を学ぶだけでなく、プロフェッショナルの仕事に対する姿勢や情熱も感じ取っています。
また、質の高い舞台を経験することで、子どもたちは自分自身の表現力にも高い基準を持つようになります。
「もっと良くできるはず」「もっと観客に伝わる表現がしたい」という向上心が自然と育まれていくのです。
「子どもの舞台」という枠を超えた本格的なミュージカル作品を生み出すBDPの技術は、子どもたちの可能性を広げるとともに、観客に感動を届ける大切な要素なのです。
子どもの可能性を広げる劇団BDPの理念
前章でも触れましたが、劇団BDPの活動の根底には「子どもたちの情操教育」という強い理念があります。
単に舞台に立つ技術を教えるだけでなく、ミュージカルという総合芸術を通じて子どもたちの心を育み、その無限の可能性を引き出すことを大切にしています。
ミュージカルを通じた情操教育の実践
劇団BDPが運営する児童劇団「大きな夢」では、「ミュージカルを通して子どもたちの可能性を引き出す」ことを理念に掲げています。青砥洋氏は次のように語ります。
「子どもたちにとって幼少時代にどのような環境で育ったのかは、将来の人間形成に大きく影響します。私たちがやっているようなミュージカル創作活動では、ダンスや歌、演技を学びながら、美しいものを見て感動し、素晴らしい音楽を聴いて心が震えるような高まりを感じる感性が培われていきます。そして人間教育に最も大切な、他人を思いやる心、優しさ、笑顔で接する明るい表情などを、ミュージカルを上演する作品の中で知らず知らずのうちに表現力として育んでいくのです」
この言葉に表れているように、劇団BDPは単に「上手に演じる」ための技術だけを教えるのではなく、子どもたちの心の成長を第一に考えています。感動する心、思いやりの心、表現する喜びなど、人間として大切な要素を育むことが、BDP活動の根幹にあるのです。
「演じる」ことで育まれる心と体
ミュージカルという芸術形態は、歌、ダンス、演技という複数の要素を組み合わせた総合芸術です。
子どもたちはこれらすべての要素に触れることで、多面的な成長を遂げていきます。
歌を歌うことで声を出す喜びや音楽の感性が育まれます。
踊ることで体を動かす楽しさや身体表現力が高まります。
そして演技を通じて、他者の気持ちになりきる想像力や感情表現の豊かさが養われるのです。
さらに、これらすべてを一つの舞台作品として仲間と共に創り上げる過程で、協調性やコミュニケーション能力、責任感なども自然と身についていきます。
小渡優菜さん(演技講師)は
「表現することの楽しさが一番大切です。こどもミュージカルでは学校では学べないことがたくさんあります」
と語ります。
演じることの本質的な楽しさや喜びを知ることが子どもたちの心を豊かにしていくのです。
また、鎌倉こどもミュージカルの保護者の一人は
「小さな時は、先輩の姿から多くを学び、大きくなったら、自分には何ができるか考えるようになります。異年齢が同じ目標に向かって頑張れる場は、子どもの成長にとってもとてもすばらしい環境だと思います」
と述べています。
年齢の異なる子どもたちが一緒に活動することで、年下の子は憧れの先輩から学び、年上の子は後輩に教えることで自らも成長するという好循環が生まれているのです。
学校教育だけでは学べない貴重な経験
劇団BDPは、学校教育では得られない経験を子どもたちに提供することも重視しています。
青砥洋氏は次のように話します。
「子どもが好きで夢中になることの中にこそ真の才能があると私たちは見ています。その才能を引き出し伸ばしてやるのが本当の教育である筈なのに、通り一遍の学力を身につけるだけで終わらせてしまう学生生活はとても勿体ない気がしてなりません」
学校では評価されにくい表現力や創造性、協調性などの能力も、ミュージカル活動を通じて大いに育まれるのです。
鎌倉こどもミュージカルでは、公演の準備や本番を通じて、子どもたちは次のような貴重な経験をします。
- プロのスタッフと一緒に作品を創り上げる喜び
- 本格的な舞台で演じる緊張感と達成感
- 異年齢の仲間との協力関係の構築
- 舞台裏の仕事も含めた舞台作品の全体像の理解
- 長期間にわたって一つの目標に向かって努力し続ける経験
ミュージカルを通して情操教育に取り組むことをテーマにしたブログがございます。
話題を呼んだ過去の公演-劇団BDPの実力
劇団BDPの実力は、これまでにBDPとして上演してきた数々の話題作にも表れています。
社会的意義の高いテーマから若者の心理を繊細に描いた作品まで、幅広いジャンルで高い評価を得てきました。
ここでは、劇団BDPの代表的な公演を紹介し、その作品づくりへのこだわりや観覧者の反応をお伝えします。
「パパからもらった宝もの」-社会に問いかける舞台
2008年~2018年のあと、2023年に新演出で再演、2024年9月にも上演された「パパからもらった宝もの」は、角膜移植をテーマにしたミュージカルです。
「移植・再生医療を支える会」の主催により、角膜移植コーディネーターの成長物語とそれを取り巻く人間ドラマを通じて、命の尊さと「見える幸せ」について問いかける作品でした。
【あらすじ】
舞台はある大学病院のアイバンク。主人公の城田ミカは角膜移植コーディネーター研修中の新人です。ある深夜、初めて遺族への対応に呼び出されたミカは、誤ってERに迷い込み、交通事故の犠牲者とその遺族の悲劇を目の当たりにします。深い悲しみの中で献眼を申し出る遺族、そしてそれを受けて動き出す角膜移植。移植されたドナーの角膜は二人の少年少女に光をもたらしますが、人々の運命は複雑にからみ合い、新たな悲しみと喜びのドラマが生まれていきます。
この公演の特筆すべき点は、人の生死にかかわる繊細なテーマを、若い観客にも理解できるようミュージカルという形で表現したことです。
演じる側も観る側も、角膜移植という医療行為の意義や、そこに関わる人々の葛藤と希望を、感情を込めて体験することができました。
公演を観た子どもの感想をひとつ紹介します。
「目が見えていることがどれほど幸せなことか、そして目が見えない人に角膜を提供することがどんなに大変かがわかり、とても迫力のある作品でした。僕も死んでしまったら誰かのために角膜を提供するのもいいと思いました」
社会的なテーマを芸術として表現し、観客の心に深い印象と考えるきっかけを与えることもBDPの特徴です。
さらに、この公演は東京にとどまらず、京都、大阪、名古屋など国内各地でも上演され、好評を博しました。株式会社わかさ生活の特別協賛を得るなど、企業からの支援も受けており、社会的意義を持つ舞台作品として幅広い認知を得ています。
「彼女たち」-若者たちの心を描く繊細な作品
「彼女たち」は2010年の初演以来、劇団BDPの定番演目として親しまれてきた作品で、最近では2024年5月にも上演されました。
脚本家・嶽本あゆ美氏の鋭いタッチと軽妙なセリフのやりとりで、現代のネット社会における若者たちの心理を繊細に描いています。
【あらすじ】
舞台は私立ミッション系高校・聖クレマン学園の演劇部。彼らはアメリカの代表的作家アーサー・ミラーの「るつぼ」を上演することになります。1692年アメリカ・マサチューセッツ州セイラムの町で実際に起こった魔女裁判を題材にしたこの戯曲では、17歳の少女たちの言動が魔女狩りを助長し、町を混乱に陥れます。戯曲の中の少女たちの悪意と、現実のネット・イジメの噂が、演劇部員の間で呼応し、波紋を広げていくという物語です。
この作品の特徴は、演劇の稽古という設定の中で、現代の若者たちが直面する問題を重層的に描いていることです。
「るつぼ」の物語と現代の高校生の物語が交錯する構造は、観客を混乱させることなく、むしろ両方の世界の共通点を浮き彫りにする効果を生んでいます。
観劇した高校3年生の感想です。
「17歳になった今、改めて観ると以前は分からなかったことが沢山あり、同じ作品を繰り返し観るのは楽しいものだなと感じました。今回特に圧倒されたのはアカデミーの皆さんの一体感です」
とあります。年齢を重ねて再び観ることで新たな発見があるという感想は、この作品の深みを表しています。
続いて小学4年生の感想です。
「すごい迫力でセリフも動きも沢山で本当にびっくりしました。劇の中では練習の場面なのか本番劇なのか一瞬分からなくなり不思議でした」
とあり、子どもから大人まで幅広い年齢層に感動を与える作品であることがわかります。
このように、年齢や経験によって異なる受け取り方ができる重層的な作品を創り出せることも、劇団BDPの作品づくりの大きな特徴です。
「ひとりミュージカル」- 新たな挑戦
劇団BDPの新たな試みとして注目を集めているのが「ひとりミュージカル」です。
一人で歌い演じる”文学・音楽・演劇”が一体となった独特の世界を、BDP劇団員が披露する企画です。
脚本の「山崎陽子の世界」は、観客の心に限りないイメージを広げ、温かい空間を創りだす究極の舞台芸術として高い評価を得ています。
たった一人で歌い演じて作品を届けることは並大抵のことではなく、俳優としての力量を高める絶好の機会となっています。
複数の短編ミュージカルで構成
プログラムは複数の短編から構成されており、それぞれ異なる俳優が演じます。
例えば「善女のパン」では、鎌倉こどもミュージカルの演技講師である小渡優菜さんが、小さなパン屋の女主人ミス・マーサを演じます。
固くなった古パン2個だけを買いに来る中年男に興味を持ち始める女主人の物語です。
「最後のひと葉」では上原咲季さんが、オー・ヘンリーの作品をミュージカル化した物語を演じます。
肺炎にかかったひとりの画家が、生きる希望を取り戻すまでを描いた作品です。
「おぼろ月夜」では荒実ゆきさんが、エレベーターガールの牧子がエレベーターという小さな舞台で出会った老夫婦との物語を演じます。
「電話を切らないで」では福原佑実さんが、バレリーナを夢見たローラが、夢を諦め部屋を出ようとした時に受ける一本の電話の物語を演じます。
観劇した方の感想には
「一人で何役も役を演じわけるのがすごかったです。どのお話も、切ないけど、最後は心があたたかくなるような内容でした」
「舞台にはピアノと演者は1人しかいないのに、お話を聞けば聞くほどどんどん周りの景色が見えるような気がしたり、誰かと本当に会話をしているような気がするのがとても不思議で、先生方の演技力や喋り方などの繊細さをとても感じて、お話の世界にどっぷり惹き込まれました」
といった声があります。
この「ひとりミュージカル」は、より多くの地域の様々な方に届けるべく、継続した上演が計画されています。
劇団BDPの若手俳優たちの活躍の場として、また山崎陽子先生の秀逸の作品を上演し続ける場として今後も注目されています。
これらの公演例からわかるように、劇団BDPは社会的テーマの作品から繊細な心理描写の作品、新しい表現形式の挑戦まで、幅広い作品を手がける実力派の劇団です。
そして、そのような本格的な舞台作りのノウハウが、各地域のこどもミュージカルの公演にも活かされているのです。
劇団BDPが支える鎌倉こどもミュージカルの魅力
「子どもにミュージカルをやらせてみたいけれど、うちの子に務まるかしら」
「未経験だけど大丈夫?」
「上手な子ばかりで居場所がないのでは?」
そんな不安をお持ちの保護者の方も多いことでしょう。
ここでは、劇団BDPが支える鎌倉こどもミュージカルならではの魅力をご紹介します。
週1回のレッスン
鎌倉こどもミュージカルの最大の特徴は、「週1回のレッスンで本格的な舞台に立てる」ということです。
多くの習い事が週に複数回のレッスンを必要とする中、週1回・2時間というコンパクトな時間設定は、学校生活や他の活動とのバランスを取りやすく、多くのご家庭から支持されています。
レッスンは毎週金曜日の18:00~20:00に、鎌倉市内および近隣の公共施設で行われます。
駐車場完備や駅からのアクセスの良さを考慮した会場選びも、保護者の方々の負担を減らす工夫の一つです。
送迎時に「中抜け」する保護者の方も多く、忙しい方でも無理なく続けられる環境となっています。
このように限られた時間の中でも質の高い舞台が実現するのは、計画的なカリキュラムがあってこそです。
公演前の8ヶ月間は公演の演目に沿った稽古を綿密に行い、それ以外の月日は徹底した基礎レッスンを重ねるというスケジュールが組まれます。
という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
実は、劇団BDPの30年近い子どもミュージカル指導の経験から培われた独自のメソッドがあります。
短時間でも効果的に技術を身につけられるようレッスン内容は細かく設計されているのです。
父母会(団員保護者)のお仕事内容を案内したブログ記事もよろしければご覧ください。
未経験から始められる安心のカリキュラム
鎌倉こどもミュージカルでは、入団に際してオーディションはなく、経験不問で誰でも参加できます。
現在所属している団員も全員がミュージカル未経験から始めています。
オーディションなしで参加できる環境
鎌倉こどもミュージカルには興味があれば誰でも参加でき「全くの未経験」を前提として、子どもに適したレッスンを専門講師が行います。
この「門戸の広さ」はBDPの理念に基づいたものです。
青砥洋氏は「子どもが好きで夢中になることの中にこそ真の才能がある」と考え、まずは表現することの楽しさを知ってほしいと願っています。
ダンス講師の井嶋理恵子さんは
「劇団員のメンバーをみて出来ないと思わないでほしいです。積み重ねていけば必ず出来るようになります」
「お稽古で出来ない事があっても笑う人はいません。みんな情熱を持って練習しています」
と語ります。
基礎から丁寧に学べるレッスン内容
レッスンでは、「歌唱・ダンス・演技」の基礎訓練を大切にし、公演のためのキャスティングと個人の適正に合わせた指導が行われます。
劇団BDPの講師陣は、子どもの成長段階や個性に合わせた丁寧な指導を心がけています。
例えば、ダンスが初めての子どもには基本的なステップから、歌が苦手な子どもには発声の基礎から、それぞれのペースで指導していきます。
そして徐々に難易度を上げながら本番に向けて着実に力をつけていくのです。
保護者の方からは
「入団当初は人前に出ることも恥ずかしがっていましたが、今では堂々と発表できるようになりました」
「引っ込み思案だったのに今では自己PRが本当に上手くなった」
といった感想が寄せられています。
全員が舞台に立てる公演スタイル
鎌倉こどもミュージカルの公演では、「全ての団員」がキャストとして舞台に立ちます。
これは劇団BDPの公演スタイルの大きな特徴であり、子どもたちにとって大きな魅力となっています。
公演の約8ヶ月前には配役オーディションが行われますが、これは「誰が舞台に立てるか」ではなく「どの役柄が最も適しているか」を決めるためのものです。
各団員が希望の配役を演じる(または歌う)シーンを披露し、講師陣が協議した上で配役が決定します。
どんな役でも欠かせぬ大切な存在
もちろん配役には「主役級の役」もあれば「セリフ一言のみの役」もあります。
しかし、たとえセリフ一言であったとしても、その団員はそのセリフ以外に、アンサンブルで歌唱し、ダンスを踊り、様々なジェスチャーや表情の変化を以て舞台シーンの欠かせぬ存在になっています。
ある保護者は
「自分の希望した役をいただけない時も、もちろんあります。でもそんな時こそ一つの舞台を作り上げるときには、すべての役が重要で、たとえセリフが無い場面でも役者としてどう舞台に立つのか…と、意識を切り替え古今奮闘してる姿を見ると、成長につながっているなあと感じます」
と語ります。
このように「全員が主役」という考え方のもと、一人ひとりの子どもが輝ける場面が用意されているのも、鎌倉こどもミュージカルと劇団BDPの大きな魅力です。
そして全員で一つの舞台を作り上げる経験を通じて、子どもたちは達成感や仲間との絆を感じ、大きく成長していくのです。
鎌倉こどもミュージカルの公演は、鎌倉市大船にある「鎌倉芸術館」を中心に、逗子文化プラザなぎさホール、藤沢市民会館などの本格的な劇場で行われます。
プロの照明・音響・舞台美術・衣装などが整った環境で、子どもたちは本物の舞台を経験することができるのです。
鎌倉こどもミュージカルに所属する子どもたちは、劇団BDPのプロのバックアップのもと、一生の宝物となる貴重な経験を重ねていくことができるのです。
劇団BDP次回公演情報「KUSHINADA -櫛名田姫-」のご案内
さて、ここまで劇団BDPの魅力と鎌倉こどもミュージカルの活動をお伝えしてきましたが、実際の舞台をご覧いただくことが何よりの理解につながります。
ここでは、劇団BDPが手がける次回公演「KUSHINADA -櫛名田姫-」についてご紹介します。
この公演は鎌倉こどもミュージカルではなくBDPアカデミーによる上演ですが、プロフェッショナルな劇団BDPの実力を直接体感できる絶好の機会です。
2025年5月公演の見どころ
「KUSHINADA -櫛名田姫-」は、日本神話の出雲の国を舞台にしたミュージカルです。
天上から出雲の国に降り立ったスサノオが、初めて出会ったクシナダ姫に心惹かれる物語が描かれます。
しかし、クシナダ姫は出雲の国を荒らし回る八岐大蛇の生贄となる運命にあります。
八つの頭を持つオロチは出雲の国を荒らしまわり、これまで毎年一人ずつクシナダ姫の姉たちをさらってきました。
スサノオはクシナダ姫、そして出雲の国の民を救うために立ち上がる―そんな勇壮かつ情緒豊かな物語です。
この作品の最大の魅力は、日本の古典的な神話を現代的な感覚でミュージカルとして表現している点です。
伝統的な和の要素と、現代的な音楽や演出が融合した独特の世界観は、幅広い世代を魅了します。
スサノオとクシナダ姫の恋物語、八岐大蛇との対決シーン、出雲の国の美しい情景など、見どころ満載の作品となっています。
劇団BDPが得意とするオリジナル作品の魅力が存分に発揮された舞台をぜひご体験ください。
音楽を担当するのは片野真吾氏、脚本は高橋知伽江氏と、劇団BDPの作品づくりを支える実力派クリエイターが集結しています。
演出は中沢千尋氏、振付は濱由季子氏、舞台美術は土屋茂昭氏と、各分野の専門家による本格的な舞台制作が行われます。
出演者はBDPアカデミーの団員たちで、高校生以上22歳以下の若い才能が集結しています。
彼らの多くは「大きな夢(こどもミュージカル)」出身者で、小さい頃から積み重ねてきた技術と経験を活かした熱演が期待できます。
将来のプロを目指す彼らの真剣な舞台は、必ずや観客の心を動かすことでしょう。
チケット情報と会場アクセス
「KUSHINADA -櫛名田姫-」は2025年5月9日(金)から11日(日)まで、渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホールにて上演されます。日程と開演時間は以下の通りです。
- 5月9日(金) 18:30開演(A組)
- 5月10日(土) 14:00開演(A組) / 18:00開演(B組)
- 5月11日(日) 13:00開演(B組) / 17:00開演(A組)
チケットは2025年3月16日(日)AM10:00より販売開始となります。料金は以下の通りです。
- 普通席:5,000円
- 桟敷席:4,000円
- U-18席:3,700円
会場の渋谷区文化総合センター大和田は、〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23-21にあります。渋谷駅から徒歩圏内で、アクセスも便利です。
劇団BDPの実力を目の当たりにできるこの機会に、ぜひご家族でご来場ください。鎌倉こどもミュージカルのようなこども向けの公演とは異なる魅力を持ちつつも、同じ劇団BDPの作品づくりの哲学が息づく素晴らしい舞台をご体験いただけます。
チケットのお申し込みやさらに詳しい情報については、劇団BDPの公式ウェブサイトやSNSをご確認ください。
おわりに
今回は全国のこどもミュージカルを支える劇団BDPの魅力についてお伝えしてきました。
子どもたちはミュージカル活動を通して、単に舞台に立つ技術だけでなく、豊かな心と表現力、そして何より「やればできる」という自信を育んでいきます。
プロフェッショナルな指導者との出会い、本格的な舞台経験、仲間との協力…これらすべてが子どもたちにとってかけがえのない財産となるでしょう。
鎌倉こどもミュージカルでは、入団したすべての子どもたちが、劇団BDPの温かく質の高いサポートのもとで、自分の可能性を広げていくことができます。
未経験でも、人前で話すのが苦手でも大丈夫。
一人ひとりのペースに合わせた丁寧な指導で、必ず成長できる環境が整っています。
「ミュージカルをやってみたいな…」そんなお気持ちがあれば、ぜひ一度、鎌倉こどもミュージカルの体験レッスンにお越しください。お子さまの新たな才能との出会いが、そこにあるかもしれません。
また、劇団BDPの公演もぜひご覧ください。「本物」の舞台芸術に触れることで、お子さまの感性はさらに豊かに育まれることでしょう。
体験レッスンや見学は随時受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
・鎌倉こどもミュージカル
・毎週金曜日 18:00~20:00
・鎌倉市内および近隣公共施設にて開催
・持ち物:上履き、動きやすい服装、飲み物、汗拭きタオル
・見学・体験レッスン無料
今回も最後までご覧いただきありがとうございます。
それでは、また。
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2025年7月上旬公演「ロビンソン*ロビンソン」の公演情報はこちらをご覧ください。
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